【男前マルチツールの世界】
マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。
男前なマルチツールの魅力を紹介する連載第45回は、GERBER「ComplEAT」(実勢価格:5940円)です。
GERBER(ガーバー)はアメリカのアウトドアツールブランドで、ナイフ、マルチツール、斧、鋸など幅広い製品を販売しています。創業以来、高品質で信頼性のある製品を開発し、アウトドア愛好家やプロの冒険家から絶大な支持を得ています。その信頼性は、軍隊や救助隊などの専門家からも選ばれるほどです。そんなガーバーのアウトドアで使えるカトラリーツールを紹介します。
■サイズ感が絶妙!
「ComplEAT」は全長20cm 重量約70gのカトラリーセットです。スプーン、先割れスプーン(スフォーク)、スパチュラ(ヘラ)、マルチツールの4つが1セットになっています。
全てのツールは、耐熱樹脂製スパチュラのエンド部分にスライドさせて束ねられます。収納時の厚みはすべて合わせても約18mmと薄く、キャンプや登山で少しでも荷物を軽くしたい人にとっては望ましいスペックです。
以前にキャプテンスタッグのファミリーキャンパー向けのアイテムとしてトングやスパチュラが一体となったマルチツールを紹介しましたが、こちらは完全にソロキャン向けのアイテム。一人で調理して食するのに充分なサイズと機能を備えています。
スパチュラにスプーンかスフォークを合体させるとトングになります。スパチュラの収納側とは反対側のスリットに差し込んで使います。ソロキャンプでは活躍の機会が多いであろうスキレット。皿に盛ることもなくスキレットで調理し、そのままそれで食事をする人も多いでしょう。また、焚き火台の上で焼き物を楽しむ人もいるでしょう。そんな時にこのトングが活躍します。
スパチュラは樹脂製なのである程度曲がります。その弾性を利用することで物が掴みやすくなっています。このテンションが絶妙で、とても使いやすい。耐熱樹脂を使用しているので熱々のスキレットで使用しても問題ありません。
アルミ製のスプーンとスフォークにはアルマイトの表面処理が施されています。今回購入したのはフラットセージというカラーリング。メタル感のあるオリーブドラブといった感じです。他にもオニキスとブロンズの二種類があります。アルマイトなので腐食防止がメインですが、仕上がりが美しくアルミ製カトラリー特有の安っぽさが無いのが素敵です。
カトラリーのグリップ部分は収納性を考慮してアーチ状になっていて、持った時は指の上に乗せやすくフィットします。表面のテクスチャーは握りやすく滑りにくいデザイン。しかも、これが収納時にはツール同士を上手くまとめる効果も発揮します。
栓抜きや缶切りは定番ですが、野菜の皮むきに便利なピーラーが付いたマルチツールバーは珍しい。他にも缶切り、栓抜きの機能が付きます。
スパチュラの片側には柔らかなシリコンゴムが付いており、フッ素加工されたフライパンでも躊躇なく使えます。フライパンで肉や野菜を炒める時に便利。ただ、なぜか片面だけしか付いていないので、左利きの人には使い難く感じるかもしれません。
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収納時にすんなりと纏まるので使っていて気持ちがいい。これまでアウトドアでは、樹脂製のカトラリーを使っていましたが、アルミは樹脂の1000倍以上の熱伝導率があるので、スープやシチューを食べると暖かく美味しく食べられます。重さも樹脂製とあまり違いはないですし、洗った時の油や汚れの落ち具合もこちらの方が断然良いと感じました。
ソロキャンパー向けに最適化されたGERBERのカトラリーセット「ComplEAT」。重さは約70gで、スプーン、スフォーク、スパチュラ、マルチツールが一体化。ソロでの調理や食事に必要な機能をコンパクトに凝縮した本当に使えるアイテムです。
<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/596795/
- Source:&GP
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