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米国でiPhoneのアクティベーションシェアが低下。Androidが優勢に

調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)は、米国におけるiPhoneAndroidアクティベーション台数の比較レポートを発表しました。最新のレポートによると、米国のスマートフォン市場において、昨年のiPhoneの新規アクティベーション台数は、過去6年間では見られないほど低水準に落ち込んでいることが明らかとなりました。

過去1年間で40%から33%に減少

CIRPは、Appleのスマートフォンのインストールベースは、米国における最近のスマートフォンのアクティベーション台数を上回っているとしながらも、後者は、過去1年間で40%から33%に減少していることを示しています。

過去には、BlackberryWindows搭載スマートフォンといった競合製品が普及していた頃、iPhoneのアクティベーションシェアは3分の1程度で推移していました。Appleのシェアは、COVID-19が流行した最初の年まで順調に伸びていましたが、現在はiPhoneが約3分の1、Androidが約3分の2という6年前の水準にまで戻っています。

スマートフォンの価格上昇と耐久性の向上が影響している?

CIRPは、最近のスマートフォンの価格が上昇していることに加え、耐久性が向上していることがAppleのシェア減少の原因だと指摘しています。また、iPhoneの品質向上の鈍化と新機能が減少していることに加え、2年間の補助金付き購入から、より透明性の高い購入プランへの移行が進んでおり、消費者はデバイスを長く使い続けるようになりました。これらのことが、AndroidよりもiPhoneの売上に影響を与えている可能性があるとCIRPは考えているようです。

このレポートは、各四半期末までの12カ月間を対象としており、CIRPが携帯電話顧客を対象に四半期毎に実施した調査データが含まれています。CIRPによると、このアプローチの目的は、新機種の販売や年末商戦に伴う季節的な変動を排除し、継続的なトレンドをより明確に把握することだということです。

iOS18の登場で、巻き返しなるか?

米国における昨年のiPhoneの新規アクティベーション台数は減少したものの、Appleは2024年に、iPhone史上最大のアップデートになる可能性のある人工知能(AI)機能を搭載したiOS18をリリースする予定です。

当初は、iPhone16とiOS18との組み合わせにより、AI機能が大幅に強化されると予想されていましたが、最近の報道では、iPhone16では、AI関連機能はユーザーの期待値まで達しない可能性があり、それが原因で出荷台数が減少するかもしれないと指摘されています。

AI関連機能の抜本的改善は、iPhone17シリーズまで待たされる可能性がありますが、AI機能の大幅な強化は、iPhoneの売上にも大きく影響するのではないかと個人的に考えています。

AI機能強化により、2024年もしくは2025年にはiPhoneのアクティベーションシェアが上昇傾向となるかもしれません。

Source: MacRumors via CIRP
Photo: CIRP

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