iOS18では、Safariに人工知能(AI)を活用した新機能が追加され、ユーザーインターフェース(UI)が強化されると報じられました。Appleは、改良されたUI、高度なコンテンツブロック機能、「Intelligent Search(インテリジェント検索)」と呼ばれる新しいAI搭載ツールを含むSafariの新バージョンをテストしているということです。
iOS18でSafariに追加される可能性のある新機能とアップデートの内容
iOS18でSafariに追加される可能性のある新機能とアップデートの内容は、次の通りです。
- Intelligent Search:AppleのオンデバイスAI技術を活用し、Webページ上の重要なトピックやフレーズを識別して要約するブラウザアシスタントツールです。
- Web Eraser(Web消しゴム):Webページの不要な部分を簡単に削除できるツールで、変更前の初期状態に復元しない限り永続的に変更を記憶します。
- アドレスバーに表示される新しいクイックアクセスメニュー:これまで異なるメニューや共有シートに配置されていたいくつかの機能を統合し、それらに素早く簡単にアクセスできるようにします。
また、iPadOS及びmacOS版Safariは、さらに整合性が高まると予想されています。
これらの新機能は、6月の世界開発者会議(WWDC24)での発表を前に、iOS18およびmacOS 15の内部ビルドと並行して評価されるということです。今月初め、Appleのサーバー上のバックエンドコードが、新しいSafariが開発されていることを示唆しており、この報道を裏付けています。
「画像を調べる」機能のより強力なバージョンの開発も進む
さらに将来的にAppleは、ユーザーが画像を閲覧している時に製品に関する情報を得られるようにする「画像を調べる(Visual Look Up)」機能の、より強力なバージョンの開発に取り組んでいると言われています。この機能は、2025年内にリリースされる予定です。
先週、Bloombergのマーク・ガーマン記者は、iOS18では、メモ、メール、写真、フィットネスなどApple内蔵アプリの多くを大幅刷新すると報じました。同社の次世代OSは、現地時間6月10日に開催されるWWDC24の基調講演で、ほぼ確実にプレビューされ、アップデートは今秋にリリースされる見込みです。
AppleのAI事業に賭ける思いは相当
今年2月、Appleは生成AI事業により力を入れるため、自動運転車プロジェクト「Titan」を断念し、このプロジェクトに従事していた2,000人の従業員の一部は人工知能(AI)部門へと移されたと報じられました。
また、Apple Watch開発の中心人物であるテクノロジー担当副社長であるケビン・リンチ氏が、Googleから移籍してきたAI部門の責任者であるジョン・ジャナンドレア氏(機械学習およびAI戦略担当上級副社長)の指揮下に移動し、AppleがAI部門立て直しに本腰を入れたとも伝えられています。
先日には、AppleがAI機能強化に向けてOpenAIとGoogleの両方と提携する可能性があること、そしてGoogleから社員を大量に引き抜いているとも報じられました。そして、iOS18では多くのAI機能が含まれ、これまでにない大規模なアップデートになるとされています。
これまでのAppleの動向を見ると、同社のAI事業に賭ける思いは相当なものであることが伺えます。Safariでも新たなAI機能が搭載され、2024年から2025年にかけてAppleデバイス及びアプリのAI機能は、これまでにないほど進化を遂げるのではないでしょうか。そのため、今後のAppleの新製品や新機能の発表には、さらに注目が集まることでしょう。
Source: MacRumors via AppleInsider
- Original:https://iphone-mania.jp/news-579544/
- Source:iPhone Mania
- Author:m7000