サイトアイコン IT NEWS

手ぶらで出かけられる通信や決済が可能なLTE対応スマートウォッチ5選

【スマートウォッチの選び方】

スマートウォッチのなかには、対応の通信プランを契約することで、単体でモバイル通信を利用できる製品が存在します。

こうしたモデルでは、ペアリングしているスマートフォンを自宅等に置いて、ウォッチだけを持って出かけても、チャットや電話などを使った連絡が可能。万が一の事態に備えた安心感があります。

また、電子マネーやカード類のタッチ決済が利用できれば、予備の財布のように利用可能です。電車やバスなどの公共交通機関に乗ったり、コンビニエンスストアや自動販売機での買い物ができます。

そんな通信・決済機能を備えたスマートウォッチのおすすめモデルを5つ紹介します。

 

1. Apple「Apple Watch Series 9」

iPhoneユーザーならば、真っ先に候補に挙がるのが、「Apple Watch Series 9」のGPS + Cellularモデルです。

同機は、23年9月に発売されたApple Watchシリーズのスタンダードモデルで、指先をトントンッとつけて操作する「ダブルタップジェスチャー」機能や、常時表示ディスプレイなど、幅広い便利機能を備えています。

▲「Apple Watch Series 9」。オンラインのApple StoreでのGPS + Cellularモデルの価格は、7万5800円〜(税込、以下同)(画像引用:Apple プレスリリース)

Apple Pay機能を使ったタッチ決済機能や、一部のQRコード決済アプリを使った決済手段にも対応。ランニング中の急な買い物などにも、充分対応できる一台です。

なお、一部の例外的な運用方法を除くと、基本的にAndroidユーザーがApple Watchシリーズを利用することはできませんので、検討の際には留意しておきましょう。

 

2. Apple「Apple Watch SE(第2世代)」

GPS + Cellularを選択する場合、モバイル通信機能を備えないGPSモデルと比べて、8000円〜1万6000円前後の価格差が生じます。

先に挙げたApple Watch Series 9では、どうしても予算オーバーという場合、廉価モデルの「Apple Watch SE(第2世代)」を選ぶことで、GPS + Cellularモデルを選択しても、端末価格は4万2800円〜まで抑えられます。

▲「Apple Watch SE(第2世代)」(画像引用:Apple プレスリリース)

もちろん、Series 9と比べると、常時表示ディスプレイや、ダブルタップ機能、皮膚温センサーなど、スタンダードモデルと比べて非搭載な機能もあります。一方で、ライフログやワークアウト関連の重要な機能は多く網羅されていますし、モバイル通信もApple Payも利用可能です。コストパフォーマンスの高さで選ぶならば、外せない一台です。

 

3. Apple「Apple Watch Ultra 2」

GPS + Cellularモデルでモバイル通信を利用すると、非使用時に比べてバッテリー消費が早くなりがち。しかし、アウトドア向けモデルの「Apple Watch Ultra 2」は、バッテリー持ち時間がほか2モデルよりの倍ほど長いため、モバイル通信を利用しながらでも長時間の運用がしやすい点でメリットがあります。ただし、その価格は12万8800円と高額になるため、人を選ぶ機種とも言えるでしょう。

なお、先述した2モデルではGPSモデルとGPS + Cellularモデルを選択できたのに対し、「Apple Watch Ultra 2」ではGPS + Cellularモデルしか用意されていません。

▲「Apple Watch Ultra 2」 (画像引用:Apple プレスリリース)

対応する機能は、大部分がApple Watch Series 9と共通しています。一方で、Apple Watch Ultra 2はケース素材にチタニウムを採用し、過酷なアウトドアシーンでも対応できる仕様も備えます。同モデル特有の物理ボタンとして、アクションボタンを備えていることもポイントです。また、水深40mまでのレクリエーションダイビングで使えたり、緊急時のサイレンを鳴らせたりもします。

 

4. Samsung「Galaxy Watch6」

Android向けモデルとしては、「Galaxy Watch6」があります。こちらは、iPhoneでは利用できず、Galaxyブランドのスマートフォンと、その他のAndroidスマートフォンで利用できるモデル。NTTドコモやauでも取り扱われており、モバイル通信を利用できる希少なスマートウォッチのひとつです。

同社のスマートウォッチとして初めてFeliCaチップを搭載していることもポイント。クレジットカードのタッチ決済だけでなく、一部電子マネーを使ったタッチ決済も利用可能になっています。

▲「Galaxy Watch6」。auで販売されているLTE対応モデルの価格は7万7550円(画像引用:サムスン電子 プレスリリース)

その他の機能面では、生体インピーダンス法(BIA)センサーを使った、体脂肪や骨格筋率等の体組成データの計測が行えることがユニークです。そのため、運動習慣にこだわりたいAndroidユーザーにおすすめの一台といったところ。

 

5. Google「Pixel Watch 2」

最後は、Googleが展開するPixel Watchシリーズの第2世代モデル。こちらも先述したGalaxy Watch6と同じく、iPhoneには非対応で、Android向けスマートウォッチです。モバイル通信が利用できる「4G LTE + Bluetooth/Wi-Fi」モデルのGoogle Storeにおける価格は5万9800円。

機能としては、モバイル通信だけでなく、Googleウォレットに設定した決済手段を使ってのタッチ決済が可能です。また、ウォッチ自体のデザインも洗練されており、さらに第1世代モデルの弱点だったバッテリー持ちも改善されている点が評価できます。

こちらはデザインにこだわりたいAndroidユーザーにおすすめの一台と言えます。


「Pixel Watch 2」(画像引用:Google Blog)

関連した機能としては、転倒検知や、緊急SOS、緊急事態の共有、安全確認機能などをサポートしているのがポイント。例えば、早朝や夜間のランニングなどでも、家族や友人にユーザーが無事であることを知らせる手段となるでしょう。

*  *  *

最後になりましたが、スマートウォッチでモバイル通信を利用するためには、対応の通信プランを契約せねばならず、僅かながら月額の維持費が発生します。

一方で、モバイル通信が行えれば、スマートフォンのバッテリーが切れたタイミングや、スマートウォッチだけでランニングに向かうようなタイミングで、連絡手段が確保でき、安心を得やすいことも事実。自身のライフスタイルに応じて、こうした機能がコストに見合うかどうかを見極めつつ、検討してみましょう。

>> 【スマートウォッチの選び方 2024】

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

【関連記事】

◆ベゼルを含めた“着せ替え”ができる「Xiaomi Watch S3」の視点が新しい
◆ついにFeliCaに対応!「Galaxy Watch6 Classic」は実用面でも抜かりなし!
◆ガーミンのGPSウォッチ「MARQ」に軽量でタフな最新モデルが登場

モバイルバージョンを終了