Appleは現地時間5月2日、2024年度第2四半期(2024年1月〜3月)の業績を発表しました。総売上高は前年同期比4%の減少でしたが、市場予想を大きく上回る結果となりました。製品別では、iPhoneの売上高は前年同期比10.5%の減少となりました。地域別では、円安ドル高の影響を受けた日本で前年同期比12.7%減となっています。
総売上高は前年同期比4%減も市場予想を大きく上回る
Appleの第2四半期(1月〜3月)は、新型iPhone発表直後でホリデーシーズンを含む第1四半期(10月〜12月)と比べて売上高の落ちる時期です。
2024年第2四半期の総売上高は907億5,300億ドルで、前年同期の948億3,600万ドルから約4%減少しています。
しかし、ウォールストリートのアナリストらが予測していた、売上高823億2,000万ドル〜861億5,000万ドルを大きく上回る結果となりました。
1株あたり利益は1.53ドルで、前年同期の1.52ドルをわずかながら上回りました。市場予想は1.50ドルでした。
なお、2月に新製品Vision Proが発売されていますが、販売地域がアメリカのみであること、価格の高さから販売数量が限られることから、売上高に与える影響は小さかったとみられます。
iPhoneの売上高は前年同期比10.5%減
製品カテゴリ別の売上高と、前年同期比の増減は以下のとおりです。
- iPhone:459億6,300万ドル(10.5%減)
- Mac:74億5,100万ドル(3.9%増)
- iPad:55億5,900億ドル(16.7%減)
- ウェアラブル、ホーム、アクセサリ:79億ドル1,300万ドル(9.6%減)
- サービス:238億6,700万ドル(14.2%増)
iPhoneは、対前年同期比10.5%減と、2桁の減少となりました。USB-C搭載で好調な滑り出しをみせたiPhone15シリーズ投入の勢いを維持できず、ドル高による為替変動の影響も大きく受けています。
3月にM3搭載MacBook Airを投入したMacは3.9%と小幅ながら増加しました。
iPadは、新製品の投入がなかったこともあり、16.7%減と大きく減少しています。
Apple WatchやAirPodsなどを含むウェアラブル、ホーム、アクセサリは9.6%と減少、iCloudやApple Musicなどのサービスは14.2%増と成長を続けています。
地域別売上高:日本は前年同期比12.7%減、欧米は横ばい
地域別売上高は、米州(北米+中南米)と欧州は前年同期比でほぼ横ばいだったのに対して、円安ドル高が急激に進んだ日本は62億6,200万ドルと、前年同期比12.7%と2桁減となっています。
このほか、中華圏で前年同期比8.1%減、アジア太平洋で17.2%減と、ドルベースでの売上高減少が目につきます。
急激に進む円安ドル高。iPhone16の販売価格はどうなる?
日本のAppleファンとしては、今後の新製品の価格が気になってしまいます。
1年前の2023年5月はじめ、米ドルと円の為替レートが1ドル137円前後でした。現在は、1ドル150円台が定着しており、2022年初頭からの円安の進行が、この1年間でさらに急激に進行しています。
9月の販売が見込まれるiPhone16シリーズは、もしアメリカでの販売価格が据え置きであっても、為替レート変動の影響で、日本での販売価格はさらに10%以上の値上がりになる可能性もあります。
5月7日の「Let Loose.」イベントでの発表が見込まれる新型iPad ProやiPad Airで、日米間の価格を比較することでAppleの設定する為替レートを把握可能となります。
Source: Apple、AppleInsider
Photo: Apple/PodCast
- Original:https://iphone-mania.jp/news-579631/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato