Appleは日本時間11日未明に催した今年の世界開発者会議(WWDC24)の基調講演にて、噂されていた人工知能(AI)機能「Apple Intelligence」の全貌を明らかにしました。AppleはAI機能を補うため、OpenAIが開発するチャットボットChatGPTの統合も発表しましたが、機能の展開に際していっさい料金は支払っていない、とBloombergが報じています。
ユーザーはGPT-4oを無料で使用可能
Appleの動向に詳しいマーク・ガーマン記者によれば、Apple製の大量のデバイス上でチャットボットが提供されることで本来なら発生すると予想される多額の使用料金が相殺されるとのことで、AppleとOpenAIとの間で今のところ支払いに関する契約は存在しないとのことです。
ユーザーにとっては普通は有料のGPT-4oが無料で使用できるようになるのが大きな利点ですが、OpenAIにとってもユーザー数の飛躍的上昇はメリットになると推測されます。
最終的にはレベニューシェア契約の締結を視野に
しかしながら、iOS18でのChatGPTの提供体制は永続的なものではなく、Appleは最終的にはチャットボットから収益化するAIパートナーから分け前を得るというレベニューシェア契約の締結を目指しているとされています。
現在Appleは、GoogleからSafariのデフォルト検索エンジンとして据えることで大きな収益を得ていますが、AIによってGoogle検索結果から得られる収益が減った場合、その穴埋めを行うための新たな取り決めを作るのではないかといわれています。
Apple独自のAIサービスはオンデバイスで処理
Apple Intelligenceの核となるApple独自のAIは、プライバシーの観点からオンデバイスでの処理を念頭に置いており、提供コストはそれほど高くないといわれています。
それでもAppleはより高度なタスク処理のためのオンラインサービスのサポートする見通しであるため、データセンターの強化も怠っていないようです。
Source: Bloomberg
- Original:https://iphone-mania.jp/news-581821/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi