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iPhone SE(第4世代)のOLED供給は中国企業しか無理!?卸価格安定も高価

このところ値上がり傾向だったフレキシブル有機EL(OLED)ディスプレイパネルの価格が前月と同価格となり、安定に転じたと調査会社CINNOが報告しています。

ただしその価格は、AppleがiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルの卸価格として求めているものを上回っています。

フレキシブルOLEDディスプレイパネルの卸価格が安定

CINNOの調べによれば、2024年6月のフレキシブルOLEDディスプレイパネルの卸価格は、6.7インチクラスが26ドルと前月と同価格でした。

ただしこれは平均卸価格のようで、個別のフレキシブルOLEDディスプレイパネルにおいては値下げされているものも散見されたとCINNOは報告しています。

iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルの希望卸価格に近づく

AppleがiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルの卸価格として、25ドル以下をサプライヤー各社に要望したと噂されています。

iPhone SE(第4世代)はiPhone14をベースに開発されると考えられており、その場合はディスプレイサイズが6.1インチになりますので今回の調査項目である「6.7インチフレキシブルOLEDディスプレイパネル、パンチホールデザイン」よりも安い卸価格を提示可能でしょう。

ただし、対応できるのはBOEのみか!?

それでもiPhone15シリーズ向けOLEDディスプレイパネルを最多数供給するSamsung DisplayのAppleへの提示可能は30ドルだったとのことですので、サイズや仕様の違いを考慮しても25ドル以下に値下げするのは厳しそうな情勢です。

対して、同社と競合関係にある中国BOEは、最終的にAppleの希望価格である25ドルで供給することを約束したようです。

現在の平均卸価格を鑑みれば、25ドルも妥当なものになっています。

1社供給のリスクは?不安視される品質問題

ただし、価格面だけでBOEがiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルの全数を受注できるか不安視される部分があります。

iPhone15およびiPhone15 Plus向けOLEDディスプレイパネルを供給しているBOEですが、iPhone16およびiPhone16 Plus向けの量産承認は品質面で課題がありまだ得られていない模様です。

その主な要因はDyamic Island周りと噂されており、ノッチを採用するであろうiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルでは問題にならないかもしれませんが、課題の解決に時間がかかっている点は、供給を1社頼りとして大丈夫なのか、その点がリスクとして挙げられます。

Source:CINNO

Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X

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