Appleが、ヘッドセット型デバイスではなくGoogle Glassのようなメガネ型デバイス(仮称:Apple Glass)に関連する特許をここ最近だけでも3件出願していることが明らかになりました。
Apple Glassに関する3つの特許が出願
Appleが米国特許商標庁(USPTO)に出願した特許はいずれもApple Glassに関連するもので、「遠近両用レンズ」「セルラー通信およびGPS受信用アンテ内蔵テンプル」「調整可能なモダン」について取り上げられています。
遠近両用レンズ
遠近両用レンズに関する特許で特筆すべき点はなく、レンズの上部が遠距離に対応し、下部が近距離(手許)に対応するのは現在市販化されている遠近両用メガネ用レンズと共通です。
ただし、これをディスプレイもしくは投射層を内蔵するレンズで実現しようとする点で、一般的な遠近両用レンズと比べて構造を工夫する必要があります。
セルラー通信およびGPS受信用アンテ内蔵テンプル
Apple Glass用アンテナとして、セルラー通信(送受信)用アンテナとGPS通信用アンテナはテンプルに内蔵することが想定されています。
テンプルはメガネの左右にありますので、アンテナ類を搭載するための十分なスペースを確保しやすく、例えば操作用のタッチコントロール部とともに搭載することも可能でしょう。
調整可能なモダン
3つ目の特許は、Apple Glassが耳に接触する部分であるモダンに関するものです。
Apple GlassはVision Proよりも軽くなると容易に想像できますが、それでも一般的なメガネよりは重くなるはずであり、装着感を改善することはユーザーの満足度向上、使用頻度増加にもつながるでしょう。
Apple Glassの発売は当分先と噂
特許申請状況から、Appleは引き続きApple Glassを開発していると予想されますが、発売までには長い年月を要する見通しです。
先駆者であるGoogle Glassも市場に浸透したとは言い難く、潜在市場はヘッドセット型よりも大きいと思われるメガネ型デバイスの新製品登場が期待されていますが、実現までには多くの困難が伴いそうです。
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/news-582247/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729