【iPhoneでGoogle】
iPhoneでキーボード入力をする際に、変換が気に入らないと思った場合、利用する日本語入力ソフト(IME:Input Method Editor)を変えるという方法があります。本稿では、Googleの「Gboard」を使う方法と、その使い心地についてチェックしてみましょう。
■Gboardを使うための事前準備
まずは、「Gboard」を設定していきます。iPhoneにてキーボードツール(今回は「Gboard」)を使うには、アプリをインストールしてから、設定画面でカスタマイズする流れになります。以下の手順を追って設定してみてください。
なお、本稿では、iOS 17.5.1のiPhoneにおいて、バージョン2.3.19の「Gboard」アプリを使います。バージョンが異なる場合には、手順が異なる可能性があるのでご留意を。
では、App Storeから「Gboard」アプリをインストールし、アプリ画面の手順通りに設定を進めます。
アプリを起動し、表示される「使ってみる」を数度繰り返しタップ。「設定」アプリの「キーボード」画面が表示されるので、「新しいキーボードを追加…」を選択し、「他社製キーボード」の欄にある「Gboard」を選択しましょう。
続いて、キーボードの一覧にある同キーボードを選択し、メニュー画面の「フルアクセスを許可」のスイッチをオンにしましょう(後述する検索機能などを使うのにこの設定が必要です)。これで準備は完了です。
■Gboardで文字を入力しみてみよう
準備が完了したら「メモ」アプリなどを開き、文字を入力する状態で、キーボードの左下にある地球儀のアイコンを長押しします。表示された「Gboard」の欄をタップすることで、キーボードが切り替わります。
あとは文字を入力することで変換候補が表示されます。純正のIME(今回は「日本語-かな入力 フリックのみ」)と比べてみると、表示される変換候補は幾分かGboardの方が実用的に思えます。
例えば、「あっぷる」と打ち込んだ際の変換候補として、iOS標準の日本語キーボードでは絵文字や、半角の「Apple」、「アップルパイ」などが表示されているほか、ほかの日本語を誤入力したような扱いで、漢字をベースにした変換候補が提案されているのがわかります。
一方で、Gboardの変換候補には、「アップルパイ」や「アップルストア」、「Apple Pay」などの変換候補が表示されていました。
■キーボード画面から検索機能などを使う
Gboardでは、キーボード画面から検索や翻訳機能などを使えるのも特徴です。キーボードの左上にある「G」のアイコンをタップし、表示された入力欄に調べたい内容を入力します。
例えば、「りんごを英語で」と入力すると、Googleで検索した結果として「Google翻訳」での翻訳結果が候補に表示されます。その結果をタップすることで、「apple」という翻訳結果をテキストフィールドに入力できるわけです。
なお、この機能はキーボードのフルアクセスを有効にしていないと利用できません。また、検索機能として入力した内容はGoogleに送信されますが、普段のキーボードでの入力内容はGoogleに送信されることはない、とされていることを認識しておきましょう。
* * *
Gboardを必ず使う必要はありませんが、もしiOS標準の日本語キーボードでは満足できない部分があるという場合、一度使い心地を試し、どちらが良いか検討してみてください。
なお、「設定」アプリから「一般」→「キーボード」→「キーボード」を選び、「編集」をタップして表示される赤い「ー」を選択すると、すでに設定しているキーボードを削除することもできます。キーボードの切り替え操作において、「Gboard」以外のキーボードが邪魔な場合、あるいは一度設定した「Gboard」を削除したい場合には、この操作で消すことができるので併せて覚えておきましょう。
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/columns/611263/
- Source:&GP
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