Appleは、ChatGPTをめぐる取引の一環として、元ワールドワイドマーケティング担当上級副社長で現フェローのフィリップ・シラー氏を、Open AIの取締役会のオブザーバーとして据えることで同意したとのことです。
Appleにとっては快挙
人工知能(AI)開発では遅れを取っているといわれていたAppleですが、今回OpenAIの取締役会のオブザーバーというポジションを獲得したことで、Microsoftと肩を並べることになります。
オブザーバーという役職は、投票権や他の取締役権限を行使することはできないものの、会社でどのように意思決定がなされるかを知ることができます。
抜擢されたのはフェローのシラー氏
OpenAIの取締役会のオブザーバーとしてApple社内から選ばれたのは、長年ワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務め、現在はフェローとなっているフィリップ・シラー氏です。
シラー氏はApp Storeの責任者であり、先月開催された世界開発者会議(WWDC24)の基調講演のオープニング映像にも登場しています。
AppleとOpenAIとの間に金銭のやり取りはなし
Appleは、OpenAIのChatGPTをiOS18に統合することで、ユーザーにAIの第3の選択肢を提供することができ、OpenAIは瞬時にAppleの持つ莫大なユーザー数を得ることができます。
お互いにとってウィン・ウィンの取引であるため、AppleとOpenAIの間に金銭のやり取りは今のところいっさいないといわれていますが、Appleは将来的に収益化の方向性を探っているようです。
Source: Bloomberg
Photo: Apple
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- Source:iPhone Mania
- Author:lexi