Androidスマートフォン向け高性能チップの次世代品となるSnapdragon 8 Gen 4について、予想される卸価格は1個240ドル(税別約38,400円)と高価なことなら、Qualcommは現時点で注文を得られていないとリーカーが伝えています。
卸価格値下げが難しい場合、iPhone14シリーズのようにベースモデルとProモデルとで搭載チップを変えるなどの差別化が、Andoroidスマートフォンでも行われるかもしれません。
Snapdragon 8 Gen 3から最大20%値上げされる可能性
Snapdragon 8 Gen 4の卸価格は、発注個数にもよりますが220ドル(約35,200円)〜240ドル(約38,400円)と予想され、Snapdragon 8 Gen 3の200ドル(約32,000円)から大幅に値上げされる見通しです。
この値上げの理由は、製造委託先としてSamsungからTSMCに変更され、M4と同じ改良型3nmプロセスである「N3E」で製造されることに伴うものとのことです。
TSMCからの仕入れ価格値下げは期待できず
TSMCへの半導体製造委託を希望する企業が多いことから、Qualcommが仕入れ価格を安く保つのは困難と考えられ、最終的にSnapdragon 8 Gen 4の卸価格にそれを転嫁するしかないでしょう。
その場合、上記の予想卸価格も現実味を帯びてきます。
Galaxy S25 UltraにのみSnapdragon 8s Gen 4を搭載か
値上げされても、フラッグシップモデル、例えばGalaxy S25 UltraはSnapdragon 8 Gen 4を搭載すると予想されます。
しかし、Galaxy S25とS25 PlusはSnapdragon 8 Gen 3の動作周波数を上げるなどして継続採用するか、噂通りMediaTek Dimensity 9400を採用するなどしてSoCが占める部品単価を下げるしかない事態も考えられます。
一部不良コアがあるものをSnapdragon 8s Gen 4として供給するかも?
もっとも、Snapdragon 8 Gen を搭載するGalasy S24シリーズは人工知能(AI)関連機能を搭載済みであることから、同SoCを継続採用しても性能面で大きな不満は出ないと予想されます。
将来的に、Snapdragon 8 Gen 4のGPUやRAMの一部に不良コアがあるもの、基本の動作周波数では動かないものをSnapdragon 8s Gen 4として供給することもあるかもしれません。
Source:Wccftech
Photo:Gagadget.com
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- Source:iPhone Mania
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