頻発する災害や一大ブームとなった車中泊をきっかけに、一般家庭でも持っている人がずいぶん増えたポータブル電源。普及とともに選択肢が増えるなか、ホンダこと本田技研工業からかなりユニークなポータブル電源が登場しました。
6月28日より発売中の「Honda Power Pod e:(パワーポッド イー)」(24万6400円)は、同社が電動バイクなどの動力源として展開する着脱式バッテリーパックをセットして使う、新しいタイプのポータブル電源。AC出力は定格1500Wに対応、さまざまな機器に対応できるユーティリティの高さは多彩な場面で活躍しそう!
見た目は一般的なポータブル電源と何ら変わらないこの「Honda Power Pod e:」、最大の特徴は、いわゆるバッテリー内蔵型ではなく、着脱式の可搬バッテリーを採用していること。
使われるのは、ホンダが同社製電動バイク「EMI e:」や「BENLY e:」「GYRO e:」などの動力としている定格容量26.1Ah・定格電力量1314Whのリチウムイオンバッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」(10万8900円)。
電動バイク以外にも電動パワーショベルや集配用軽EVなど、業務用小型モビリティにおいて普及と活躍が期待される汎用型バッテリーパックです。
使用する際は「Power Pod e:」上面に備えた開口部を開き、あらかじめ充電しておいた「Mobile Power Pack e:」をセットし、あとは一般的なポータブル電源と同様です。
デバイス給電用の出力ポートはAC 2ポートとUSB- Type-A 2ポート、AC出力は定格1500W・最大出力2000Wに対応しており、高出力が必要な電子レンジや電気ポットなどの使用も可能。
「Power Pod e:」本体には正弦波インバーターを搭載するので、PCやタブレットなどの精密機器にも安心して給電できます。
また「Mobile Power Pack e:」の充電には「Power Pod e:」搭載の入力用ACポートを使うこともできるのですが、別売の専用バッテリーチャージャー(5万5000円)を使って予備の「Mobile Power Pack e:」をあらかじめ充電しておけば、バッテリー切れの不安なし。充電済みの「Mobile Power Pack e:」を複数用意しておくことで、使用が長時間にわたる場面でも余裕を持って対応できます。
前述した通り、もともと「Power Pack e:」は「EMI e:」をはじめとする電動バイクなどの動力源として使用されているもの。普段はバイクの動力として積んでおいて、いざという時には非常用バッテリーとして活用させることができる、というのが面白いところです。
一般家庭で利用することを考えるとかなり値が張る印象ですが、例えばデリバリーサービスなど複数の電動バイクを備えている事業者なら、同社製電動バイクと合わせて「Power Pod e:」を完備しておけば、いざという時に備えられます。ソーラーパネルを使った充電にも対応するので、特に防災用途においては大いに活躍が期待できそうです。
<文/&GP>
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