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操作性や機能充実に特化した“安心・安定”の動画カメラ5選【GP2024上半期AWARD】

【GP2024上半期AWARD】

「解像度の高さ、オートフォーカスの性能は確実に上がっています」と話す、映像作家のこみあげさんが、上半期に発売された製品に中から5機種をノミネート。操作性や機能、撮影環境への順応性などを基準に選んでもらった!

*  *  *

6K動画撮影が当たり前になってきた昨今、「上半期に関しては、コンパクトで耐久性のあるカメラが多く発売された印象があります」と話すのは、映像作家のこみあげさん。そんな彼がイチオシとして挙げたのは「LUMIX DC-S9」。

「コンパクトなサイズ感やクラシカルなデザインを好む人は多くて、発売前から僕の周辺では話題になっていました。さらにリアルタイムLUTは、編集する時の色味が見られるので、動画クリエイターにとってはめちゃくちゃ嬉しい機能です」

デザイン性といえば、入手困難な状態が続く「FUJIFILM X100Ⅵ」もノミネート。「X100Ⅵは、6.2K高解像度、6軸最大6.0段の手ブレ補正機能も魅力。また、プロ仕様の最上位機種α9Ⅲや、OM SYSTEM OM-1 Mark IIなど、高機能なカメラが普及したことで、クリエイティブな表現の幅と可能性が広がったと思います」

一方、ドローンにも着目。

「息を呑むほどダイナミックで綺麗な映像を誇るDJI Avata 2は現場で使いたい1台です」

性能面で目まぐるしく進化し続けるカメラは、「今後はカメラ内部で編集ができる製品も登場するのでは」とこみあげさん。新機能への期待も尽きない。

映像作家/こみあげくん
3年間、車に住み全国を撮影。その様子を描いた動画は総再生数960万回を記録した。現在もYouTube「ビビりの家族が行くキャンピングカー生活」を配信するほか、自身のスクールを開講し、動画クリエイターを育成中

 

GP2024上半期AWARD
ーPC&デジタル部門・動画カメラー

<大賞>

■高い操作性能を小型・軽量ボディに凝縮

パナソニック
「ミラーレス一眼カメラ LUMIX『DC-S9』」(実勢価格:20万7900円 ※本体のみ)

2420万画素、動画に関しては6K 10bitというプロ並みの情報量を収集できて、約486gというコンパクトさ。手ブレ補正は現存するフルサイズカメラの中では最強であり、LUTボタンまで搭載。2024年、間違いなく最前線で活躍するカメラ(こみあげくん)

LUMIX Sシリーズ初のフラットデザインのフルサイズミラーレス一眼カメラ。6月に発売され早くも話題に。自分好みの色表現を撮影データに反映できる「リアルタイム LUT」を搭載するなど、高い描写性能と小型軽量ボディを両立。

▲「リアルタイム LUT」で自分好みの色に調整後、新スマホアプリ「LUMIX Lab」を使えば動画も画像もSNSへのシェアが簡単にできる

▲カラーバリエーションは全5色。定番のシルバー、ブラックに加え、3色から選べるエクステリア張り替えサービス(有償)もある

▲交換レンズ「S-R2060」。超広角20mmからのダイナミックな写真・動画表現を実現。風景からテーブルフォトまで幅広い撮影を可能にする

▲有効画素数約2420万画素のフルサイズCMOSセンサーと、ライカとパナソニックが共同開発した L²Technologyを搭載。精緻な描写性を実現

 

<プロフェッショナル賞>

■動画でも歪みのない映像を実現

ソニー
「レンズ交換式デジタル一眼カメラ『α9 III』 ILCE-9M3」(実勢価格:88万円 ※本体のみ)

目玉はなんと言ってもグローバルシャッター。スポーツやアクション撮影に最適なプロフェッショナル仕様ですが、完全なプロ仕様ながらも実は初心者でも操作しやすい設計になっています(こみあげくん)

1月発売のフルサイズミラーレスカメラ。有効約2460万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーにグローバルシャッター方式を採用。動画時にはAIプロセッシングユニットによる安定した露出制御と色再現性を実現。

▲CMOSイメージセンサー「Exmor RS」。歪みのない画像を高速連続撮影(最高120fps)でキャプチャ

▲速く動く被写体が歪んで映ってしまう難点を見事に克服。捉えることのできなかった世界を撮ることができる

▲本体内蔵でWi-Fi 802.11ac 2x2 MIMOに対応し、高速かつ安定した静止画・動画のデータ転送が可能だ

 

<プロダクトデザイン賞>

■クロップなしでクリアな動画撮影

富士フイルム
「FUJIFILM X100Ⅵ」(実勢価格:25万6000円前後)

4K 60fpsおよび6.2K 30fpsに加え、新しいセンサーとプロセッサにより、10bitカラー録画と5軸手ブレ補正で高品質な映像を撮影可能に。クロップなしでクリアな動画を撮れるのは最大の強み(こみあげくん)

金属の心地よい質感と洗練されたデザインでも人気の同機。裏面照射型約4020万画素「X-TransCMOS 5 HR」センサー、高速画像処理エンジンにより、高品質な動画撮影にも対応している。

▲動画撮影中のトラッキングAF機能を搭載。被写体が複数いるシチュエーションでも狙った被写体を追従する

▲質量約521gの小型軽量ボディ。手ブレ補正機能も秀逸を極め、撮影時、幅広いシチュエーションで活躍

 

<過酷な環境対応賞>

■タフな環境下でも高品質な動画撮影が可能

OMデジタルソリューションズ
「OM SYSTEM OM-1 Mark II」(実勢価格:30万5800円前後 ※本体のみ)

高品質な動画撮影はいうまでもなく、高い防塵・防滴性能を有したうえ、堅牢で軽量。高性能のボディー内5軸手ブレ補正を搭載。タフな環境下でプロフェッショナルな動画制作に適しています(こみあげくん)

小型軽量、高い防塵・防滴性能、強力な手ブレ補正装備と万全。ライブGND機能により印象的な映像を実現し、動画機能は4K60pの高精細と画質も向上。FHDでは最高240pのハイスピ―ド映像撮影が可能だ。

▲画像処理エンジンとMOSセンサーが高解像度レンズの性能を余すことなく引き出し、想像を超える高画質を実現

▲軽量なマグネシウム合金ボディの各所にシーリング部材を配置。絶対的な防塵、防滴、耐低温設計を誇っている

 

<空撮最強ドローン賞>

■直感的な操作で新たな次元の空撮映像

DJI
「DJI Avata 2」(7万2600円)※本体のみ

別売の「DJI RC Motion 3」を使えば片手でデバイス自体を傾けるなど、直感的な操作が可能なので初心者でも十分扱えます。卓越した飛行性能により新たな次元の空撮映像を可能にするでしょう(こみあげくん)

約377gの超小型ながら剛性も高く、一体型のプロペラガードも付いたDJI最新型FPVドローン。1/1.3インチCMOS超広角12MPカメラにより、低照度環境でも優れた撮影性能を発揮する。

▲最大飛行時間23分、最大航続距離13km。超広角4Kでハイスピードの迫力ある飛行映像を体感できる

▲飛行スタイルに合わせてアクセサリーをチョイス。コンパクトに収納でき、軽量なので持ち運びもラクだ

 

▼軽量&タフネス!この夏、海や山で大活躍!!

OMデジタルソリューションズ
「OM SYSTEM Tough TG-7」(実勢価格:6万9300円)

耐衝撃性、防水性(15m)、耐低温(-10℃)に優れたタフなカメラ。「“壊れない”という安心感は撮影へのチャレンジ精神を増幅させてくれます」とこみあげさん。海やアウトドアを楽しむ機会が多いこの季節にピッタリだ。

▲動画性能は4K/30pに対応し、水中撮影や過酷な環境での撮影に最適。1cmまでのマクロ撮影も可能

※2024年7月5日発売「GoodsPress」8・9月合併号24-25ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【GP2024上半期AWARD】

<取材・文/黒川秀紀>

 

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