Appleが、チタニウムとアルミニウムの接合合金に関する特許を取得したことが明らかになりました。
今回取得した特許は、チタニウム-アルミ接合合金の表面処理に関するので、光沢感が強くなると噂のiPhone16 Proシリーズの筐体に応用されるかもしれません。
陽極酸化被覆処理に関する特許取得
iPhone15 ProシリーズでAppleは、iPhone用の筐体素材として初めてチタニウム合金を採用、アルミニウム合金製の内部フレームと組み合わせています。
AppleはiPhone15 Proシリーズ発売前に、チタニウム合金を筐体に用いることを前提とした、「陽極酸化被覆処理」「指紋防止コーティング」「つや消し仕上げ」等に関する複数の特許を出願していたことが確認されていました。
今回は、このうちの陽極酸化被覆処理に関連した特許が、現地時間2024年7月11日に米国特許商標庁(USPTO)が承認されたものです。
傷と塩分による侵食を防止する表面処理
USPTOにおいて取得した陽極酸化被覆処理に関連した特許には、その製法と被覆層の厚さなどが記されています。
また、iPhoneを落下させた場合の傷防止、海水など塩分を含む水と触れた場合のチタニウム-アルミ接合合金の表面保護に関する記述を含んでいると、Patently Appleは説明しています。
iPhone16 Proの筐体表面の指紋付着による変色防止を期待
特許には、陽極酸化被覆処理に関する幅広い情報が記されています。
その中には、着色に関する記述もあります。
今回取得した特許をiPhone16 Proシリーズの筐体製造に活かすことで、「新色ローズゴールドの着色処理」「iPhone15 Proシリーズの筐体よりも光沢感を増した表面処理」に応用することも可能と予想されます。
表面処理の光沢感を増すことで、iPhone15 Proシリーズで指摘された「指紋が付着することによって変色したように見える」課題も、ある程度解決されるかもしれません。
ローズゴールドのような薄い色味はそもそも指紋が目立ちにくい?
また、指紋が付着することで変色したように見えるとの指摘は、iPhone15 Proシリーズのブルーチタニウムとブラックチタニウムで聞かれることが多かった印象です。
これは、ホワイトチタニウムやナチュラルチタニウムの色味が薄いことで単に指紋が付着しても目立ちにくかった可能性もあります。
iPhone16 Proシリーズの新色がローズゴールドになり、ブルーチタニウムが廃止されるとすれば、光沢仕上げにしなくても指紋の付着が目立ちにくくなるかもしれません。
Source:USPTO via Patently Apple
Photo:Apple Hub/Facebook
- Original:https://iphone-mania.jp/news-583197/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729