iPhone SE(第4世代)向け有機EL(OLED)ディスプレイを独占供給すると噂の中国BOEが、iPadやMacBookなどに適したサイズを効率的に製造可能な、第8世代OLEDディスプレイパネル製造ラインの構築を着々と進めているようです。
第8世代フレキシブルOLED製造関連装置を発注
BOEが、韓国WONIK IPSに対しポリイミド(PI)硬化装置を第8世代OLEDディスプレイパネル製造ライン用として発注したと、The Elecが報じています。
The Elecは、PI硬化装置が設置されるBOEのB16製造ラインは、ハイブリッドOLEDディスプレイパネル(ガラス基板+薄膜封止)に加え、フレシブルOLEDディスプレイパネル(PI基板+薄膜封止)の製造にも対応すると述べています。
ハイブリッドOLEDとフレキシブルOLEDの搭載機種
ハイブリッドOLEDディスプレイパネルがiPad Pro(M4)に搭載されているのに対し、フレキシブルOLEDディスプレイパネルはiPhoneなどのスマートフォンに搭載されています。
B16製造ラインは両方に対応可能で、第8世代OLEDディスプレイパネルとして現行の第6世代OLEDディスプレイパネルよりも安価に製造できるようになる見通しです。
iPhone SE(第4世代)に加え、iPad AirやiPad mini向けOLED受注も想定?
ただし、iPad Pro(M4)向けOLEDディスプレイを供給しているLG DisplayやSamsung Displayとは異なり、BOEのOLEDディスプレイの採用がApple製品において拡大することが今回の製造ライン拡充の背景にあるわけではないようです。
BOEが供給見込みのiPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイは第6世代であり、今回の第8世代製造ラインの整備との関連性はなさそうです。
しかし、将来的にiPad AirやiPad miniもOLEDディスプレイに移行する可能性が高いことを考えると、BOEの先行投資はそれらを見据えたものかもしれません。
Source:The Elec
Photo:Majin Bu(@MajinBuOfficial)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/news-583418/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729