新紙幣にも採用され、最近ますます注目を集めている“ホログラム技術”。
消費者がより没入的で魅力的なコンテンツを求めるようになった昨今、こうしたホログラム技術を活用したディスプレイはエンターテインメント、広告、小売などの分野で変革をもたらすソリューションとして頭角を現している。
ホログラム技術に参入する企業が増えるなか、米国ProtoはAI駆動型ホログラフィックツイン・ツールのコレクションである「Proto AI Persona Suite」をリリースした。
同ソリューションは、テキストを入力するだけでホログラムへ変換するツールや、没入型エンゲージメントのための会話型ホログラフィックツインを即座に作成する機能を搭載。これまでにないグローバルコミュニケーションを可能とするほか、パーソナライズされたインタラクション、没入型体験などを実現する。
リアルタイムで会話できるホログラフィックツイン
米国ロサンゼルスに拠点を置くProtoは、2019年設立のホログラム技術・空間コンピューティングのプロバイダー。ニューヨーク、ロンドン、ドバイ、ソウルにグローバルショールームを構えており、4Kビデオやタッチスクリーンを備えた高さ2m以上の箱型装置「Proto Epic」、小型の「Proto M」などを世界中に販売中だ。
1つ目のAI Conversational Personaはリアルタイムで会話できるフォトリアルなホログラフィックツインを実現するツール。個人の表情、声、動きを再現するほか、生成AIを採用して応答性の高い会話体験を提供。オンボードカメラを使用して周囲の状況を理解し、対話することが可能だ。
2つ目のProto AI Text-to-Personaはテキスト入力するだけで、自然に話したり動いたりするホログラムに変換するAIツール。リアルな音声(多言語対応)とジェスチャーを生成する。ホログラム制作を民主化し、物理的な制作やキャプチャを必要とせずに、誰でも利用できるように支援する。
3つ目のAI Persona Translatorは、既存のProtoホログラフィックコンテンツの音声を任意の言語に翻訳し、世界中のユーザーが楽しめるようにするというツール。ネイティブ並みの精度で音声を複製した翻訳を提供するだけでなく、高度なモデルで完璧なリップシンクを実現する。
教育、マーケティング、ヘルスケアなどに変革を
参考・引用元:
Proto
GlobeNewswire
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/240422
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe