Microsoftの生成AI「Copilot」は商標権に寛容だとApple関連の報道を主に行うAppleInsiderが伝えています。OpenAIのChatGPTと比べてどのように異なるのか、実際に試してみました。
Copilotは本当に商標権に寛容なのか
AppleInsiderの実験では、セサミストリートのキャラクターがGoogle Chromeクッキーを食べているところの画像生成をCopilotに依頼し、結果として出てきた画像が共有されています。クッキーモンスターが堂々とChromeブラウザを模したクッキーを食べており、確かに商標権に無頓着なようです。
本当に商標権に寛容なのか、筆者もCopilotとChatGPT 4oでどのように生成結果が異なるのかを試してみました。
iPhoneを使用する「鬼滅の刃」のキャラクター
筆者がCopilotとChatGPTの両方に頼んだのは、「iPhoneを使用する『鬼滅の刃』キャラクター」の画像の生成です。
まずは、Copilotの生成結果から見ていきましょう。
生成された4枚の画像のうち2枚を抜粋しました。両方とも主人公の「炭次郎」感が出ていますが、右の画像は角が生えて鬼化してしまっており、iPhoneもiPhone Xのような旧型のカメラが目立ちます。
さらに、「女性のキャラクターにして」と追加で注文を入れてみます。
女性キャラクターにも炭次郎的な痣が出ているものの、一応オリジナルのキャラクターであることがわかります。ですが、Appleロゴはしっかりと入っており、商標権をあまり気にしていない感じがします。
ChatGPTはどうなのか?
ChatGPT 4oのほうはどうなのでしょうか。Copilotと同じく、「iPhoneを使用する『鬼滅の刃』キャラクター」の画像を作ってもらいました。
こちらはもう完全に炭次郎ですが、iPhoneにはAppleロゴがついておらず、確かに商標を避けているようです。
同じく、「女性のキャラクターにして」と追加注文を入れていきます。
こちらも頭から角が生えてしまっており、鬼化しています。炭次郎を思わせるところはあまりなく、iPhoneからはAppleロゴも隠されており、独自のキャラクターという感じがします。
結果として、確かにChatGPTはロゴの使用は避けているようですが、キャラクターに関してはより実際のキャラクターに近いものを生成しており、必ずしも全面的に商標を避けているとも言えなさそうです。
Source: AppleInsider
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-583650/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi