知っているとMacがより快適になる便利な5つの小技｜今さら聞けないMacの便利テク

＆GP

4か月前

【今さら聞けないMacの便利テク】

Macの各設定を自分仕様にカスタマイズして快適に使っているというベテランユーザーでも、意外と見逃している便利テクニックは少なくないはず。

過去回で紹介した 1. 入門者が最初に試したい設定、2. 時短のための基本テクニックに続き、第3回となる今回は、Macを操作するうえで知らなくても特に困らないものの、もし知っていればもっと快適になるであろう5つの便利テクニックを紹介します。

1. クリップボードの内容を確認

そのコピー操作を行った場合、そのデータは「クリップボード」に保存されています。大部分の方も、きっとコピーアンドペースト操作を日常的に使われていることでしょう。

一方で、そのクリップボードに何がコピーされているかを確認する方法はご存知でしょうか。

「Finder」起動時にメニューバーに表示される「編集」メニューから、「クリップボードを表示」を選びましょう。現在クリップボードに保存されている内容が、想定のものと合っているか確認できます。

▲「Finder」のアプリウィンドウなどを選択した状態で、画面上部に表示される「編集」→「クリップボードを表示」をクリック

シャットダウンしていたMacを起動したり、再起動したりするたびに、特定のアプリが自動で開いて煩わしい、あるいはよく使うアプリが自動で開いてくれたら…と思っている場合、設定をカスタマイズするとより便利になります。

「システム設定」から「一般」を選び、「ログイン項目」を開きます。そこで「＋」ボタンをクリックし、自動的に起動させたいアプリを指定しましょう

▲システム設定を開き、「一般」→「ログイン項目」をクリック

▲自動起動するアプリを増やしたい場合には、「ログイン時に開く」の欄にある「＋」をクリック。なお、減らしたい場合はアプリを選択して「ー」をクリック

いつも使うアプリだけを自動起動させることで、起動時のセットアップの手間が省けます。

自室やホテルでの利用など、周りに気を払う必要がない場合には、音声入力を利用することで、キーボードを操作せずとも、声に出して喋るだけで長文を入力できます。

こうした音声入力を使うには、サッと機能を起動できる状態にしておくことが肝心。「システム設定」から「キーボード」を選び、「音声入力」の欄でショートカットを変更しておきましょう。例えば、［Command］キーの2度押しで音声入力を起動できるようにしておけば、扱いやすくなります。

▲システム設定から「キーボード」→「音声入力」欄にある「ショートカット」をカスタマイズ

また、こうしたキー操作を記憶し、こまめに使っておくことで、必要なタイミングで音声入力を呼び出しやすくなります。

アプリの中には、デスクトップ画面上部の「メニューバー」の欄にアイコンが表示されるものもあります。容易にアクセスができて便利な反面、そのままでは並べ替え操作などができず、カスタマイズせずに使ってきた人も少なくないでしょう。

しかし、このアイコンは、［Command］キーを押しながらドラッグ＆ドロップすることで並び替えられます。使いやすい順番に並び替えてみましょう。

▲メニューバーのアイコンは、Commandキーを押下しながらドラッグすると動く

また、不要なアイコンがあった場合、アイコンをデスクトップ画面へドラッグすることで削除することも可能です。

Macの扱いに慣れていれば、漢字や英文の入力はスムーズに行えるはず。一方で、長いカタカナ表記の単語や、大文字だけで書かれた英単語などを入力するときには、複数の変換候補から目的の表記を探すのに苦労しているかもしれません。

そんなときに知っておきたいのが、入力したテキストを変換する際に、全角英字やカタカナに変換するためのショートカットキーです。例えば、全角英字への変換には［Control］＋［L］を同時押下します。また、カタカナへの変換には［Control］＋［K］を使いましょう。

こうしたショートカットキーを活用することでテキスト入力の際のちょっとした手間を減らせます。

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以上のテクニックは、もし知らなくてもMacの日常的な運用で特段困ることはないでしょう。しかし、ゆえに知る機会も限られていると思います。

一度こうした機能を試し、存在を把握しておけば、日々のちょっとした不満を解消できるようになるはずです。もし未使用のものがあれば、ぜひお手元のデバイスでお試しください。

＜文／井上晃＞

井上晃｜スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X