火床の中で熾火の位置を変えたり、薪や炭を追加したりと、火おこしから後片付けまで大活躍する焚き火用トングはキャンプのマストアイテムです。ホムセンなどで安価かつ手軽に入手できる火ばさみでもいいけれど、クルマを使った移動はさておき、装備を極力コンパクトにしたいツーリングキャンプやソロキャンプでは長い火ばさみは持ち運びがちょっぴり面倒。ツールとしての特性上、ある程度の長さは必要とはいえ、もっとコンパクトなら持ち歩きやすいのに…。
そんな人にぜひチェックしてほしいのが、田中文金属が手掛けるブランド“tab.”よりこの夏登場のニューフェイス。使わないときは手軽に運べる全長28cm、サッと広げてひょいっと返せば全長51cmのエクストラロング仕様に早変わり! 意表をついた変形ギミックを搭載した折りたたみ式焚き火トング、その名も「Extong(エクストング)」(5280円)をご紹介します。
この「tab.Extong」は、“他にはないモノづくり”をモットーに、独自の仕様を備えたユニークなギアを展開する田中文金属より8月10日に発売を控えた新製品。アウトドア向けのオリジナルブランド・conifer cone(コニファーコーン)を展開する同社は、特にソロキャンパーの間では、自由な角度で調整して使える調理用トング「アングルマスター」で知られる存在です。
今回登場の「tab.Extong」は、その「アングルマスター」のユーザーから寄せられた「もっと大きなサイズが欲しい」との声をヒントに開発された新製品。火ばさみとしての使い勝手や収納のギミック、サイズや重量バランスなどさまざまな課題をクリアして、ついに完成した自信作です。
折りたたんだ状態でのサイズは全長28×幅3.5×高さ3.5cmとコンパクト。使用する際はフックを外して、開いた本体の内側からアームを引き出し、軽く引っぱってロックを掛けるだけ。また収納する時は、接続部分の解除用プレートを押しながらハンドル方向へ軽く引っぱるとロックが解除されるので、くるっと回してアームを内側に格納。あとはハンドルを閉じてフックをかければ完了です。
もちろんこだわったのは持ち運びのしやすさだけではありません。クワガタのアゴをイメージしたというアームの先端には上下に牙のようなギザギザを装備、この牙の先端が対象物にしっかり食い込むことで、太い薪や枝も軽く握るだけで簡単に挟み込めるようになっています。
さらにアーム先端はフラットな形状に設計されているので、小さな炭や細い枝も楽々キャッチ。対象物の大小に関係なく、どんな太さのモノも軽い力で簡単につかめるってかなり気持ちいい!
さらに注目したいのが本体のハンドル内側に搭載した開閉ナビゲートプレート。長い火ばさみで薪をつかもうとすると、左右の先端がねじれるようにヨレてしまいうまく挟めないことがありますが、この「tab.Extong」ではスムーズな開閉を促すためのプレートを本体内側に装備。大きく太い薪もストレスを感じることなく、しっかりとホールドできます。
素材はオールステンレス、かつ折りたたみギミックを備えながらも、本体重量は350gと意外なほど軽量。表面をブラスト加工した重厚なルックスと手に馴染む感触が所有欲を満たします。
また変形の際に味わえる心地よいクリック感も本製品の魅力のひとつ。ロックをかけたり解錠したりする瞬間の手応えが楽しくて、用もないのについなんとなく折りたたんだり伸ばしたりしてしまいそう(笑)。
>> 田中文金属「tab.」
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/619035/
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