「SNS疲れ」に加え、「マッチングアプリ疲れ」というフレーズが定着してからはや数年。2022年12月の業界アンケート記事では、約9割のユーザーが「マッチングアプリ疲れ」を感じるという結果が出ている。
ロンドン発の「Thursday」は木曜限定のマッチングアプリ
メッセージが面倒なうえに結局会えない従来型マッチングアプリと一線を画すのが、ロンドン発の「Thursday」だ。このアプリの最大の特徴は、名称のとおり「木曜日しか使えない」こと。
Image Credits:Thursday
無駄なスワイプやメッセージのやり取りにうんざりした「マッチングアプリ疲れ」層に刺さったようで、Thursdayの対応都市は増加の一途をたどっている。8月8日のニュースリリースでは、スウェーデンのストックホルムで8月29日から利用可能になると発表。すでに同都市のシングル数千人が事前登録済みで、月末の初イベントを心待ちにしているという。
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なぜ木曜? 「IRL」=現実世界での出会いを重視
Thursdayを運営する企業の正式名称はHoneypot Dating Ltd。同社はGeorge Rawlings氏とMatt McNeill Love氏の2人によって2018年に設立された。2018年11月にプレシードラウンドの資金調達を完了。
2019年にロンドンで初めてリリースしたマッチングアプリは「Honeypot」という名称だった。その後、アプリを「Thursday」にリブランド。2021年6月にはアプリリリースから1ヵ月足らずで250万ポンド(およそ5億1000万円)のシードラウンドを完了した。
なぜ「木曜日」なのか、BBCの取材記事でGeorge Rawlings氏の回答が確認できる。Thursdayの前身アプリであるHoneypotのユーザーアクティビティが、木曜に急増していたというのだ。同氏のLinkedInプロフィールでは、「サーバー費用が高すぎるので、木曜だけ稼働するアプリを作った」という本気なのか冗談なのか分からない記述も見られる。
Thursdayは、公式サイトFAQの「Thursdayの存在理由」の項目で、「私たちのミッションは、無限スワイプ作業の必要性を減らして、気の合うシングル同士を実際に引き合わせること」と回答。オンライン空間ではなく、「IRL (In Real Life)」=現実世界での出会いにこそ意味があるとしている。
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参考・引用元:Thursday
(文・Techable編集部)
- Original:https://techable.jp/archives/242593
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:芥田かほる