自宅の照明調整や空調制御、テレビ・オーディオ機器の操作などを専用のデバイスやスマホで行う“スマートホーム化”が広がりつつある近年。こうしたIoT技術の需要は家庭のみならず、教育やビジネスといった領域でも高まっている。
なかでも教育機関では、施設の安全性の向上や運営コストの削減などを目的にIoT製品を導入する事例も増え、昨今の現場ではそれらの管理方法にも視線が向いている。
こうしたなか、台湾を拠点に空間管理ソリューションを展開するQbic Technologyは、スマートホーム向けのコントロールデバイス「Helinx 8」を発表した。
同製品は応答性に優れたタッチスクリーンディスプレイを備え、照明や空調など最大1,000のデータポイントを簡単に管理可能。KNX対応のスマートホーム製品とシームレスに統合することができ、住宅市場と教育市場の両方をターゲットにしている。
スマートホームコントロールデバイス「Helinx 8」
Wi-Fi 6とBluetooth 5によるワイヤレス接続のほか、多用途の接続ポートも備え、有線環境と無線環境の両方で優れた柔軟性を発揮する。
LED照明や室温の調整、エネルギー節約も可能
Helinx 8は、あらゆる生活空間の雰囲気を高めるように設計されている。True Color LEDのアンビエント照明を調整することで、集中して仕事をするときや自宅でくつろぐ夜など、あらゆる場面に最適な雰囲気を作り出せる。また、帰宅前に室温を調整するといった操作も可能だ。低エネルギーARMプロセッサーを搭載した“エコフレンドリーな”デバイスであることも、Helinx 8の魅力。高度なセンサーで明るさを調整すれば、エネルギーを節約してバッテリーの寿命を延ばせる。
受賞歴のあるテクノロジーで強固なセキュリティを実現
Helinx 8はAndroid 13を搭載しているだけでなく、受賞歴のあるQbicのFortify+テクノロジーで保護されており、強固なセキュリティで潜在的な脅威からユーザーを守る。
このFortify+テクノロジーは、データの保護、アクセス制御、ハードウェアデバイス(エンタープライズ レベル)の動作環境の保護を実現するソリューション。昨年、サイバーセキュリティをリードする企業・製品を表彰する「Fortress Cyber Security Awards」のデータ保護部門で受賞を果たした製品だ。こうした技術により、ユーザーはスマートホームシステムを管理し、安心してセキュリティ設定を制御することができる。
エンジニアたちによって設立されたQbic Technology
2014年設立のQbic Technologyは、よりスマートで環境に優しいテクノロジーで現代の環境における接続性、生産性、コラボレーションを強化する空間管理ソリューションを提供している企業。モバイルノートPC、サーバー、制御からスマートシステムまで、幅広い産業に携わるエンジニアたちによって設立された。
Qbic Technologyでは機械、電子、ソフトウェア、工業デザインに至るまで、社内の研究開発によって製品をゼロから設計・開発している。台北証券取引所(6825.TW)に上場しているほか、ISOやIATFなどの国際規格を取得しており、最高レベルの品質を保証しているという。
参考・引用元:
Helinx 8
EIN Presswire
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/244743
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe