【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】
日常生活では移動の手段であるクルマだが、いざという時には電力の供給源や、泊まる場所として活用できる車種もある。外部に電力を供給できる能力や、泊まれるスペースがあるものを選んでおくと安心だ。
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大容量のバッテリーを搭載した電気自動車やプラグインハイブリッド車は、災害時には電源として活用できる。近年は、ハイブリッド車でも電化製品などが使用できる車種も増えてきた。また、災害が起きた際にはプライベートな空間が確保しやすいため、車中泊をする人も少なくないが、きちんとフラットな寝るスペースを作れる車種を選んでおけば、エコノミークラス症候群の心配をする必要もない。普段からキャンプのように車中泊に親しんでおきたい。
クルマ、バイク、自転車などタイヤの付いている乗り物について継続的に取材・執筆。車中泊の経験も豊富で、さまざまなクルマで実際に泊まって寝心地なども検証している
■1500Wの給電が可能で車中泊も快適!
トヨタ
「シエンタ」(199万5200円~)
ハイブリッド車なら最大1500Wの電源を装備でき、車中泊も快適。コンパクトなミニバンとして普段使いがしやすいのもポイントです
ハイブリッドモデルなら1500Wの電源を供給できるコンセントをオプションで選択可能。電源コードを車外に取り出すアタッチメントも用意されている。2列シート車と3列シート車が存在するが、前者は後部に2045㎜長のフラットな空間ができるので、大人2人が車中泊できる。
■大容量バッテリー搭載で自宅にも給電できる!
日産
「アリア」(659万100円~)
ハンズオフドライブも可能なプロパイロット2.0で快適なドライブが楽しめる。停電などの際には自宅に給電できる蓄電池として機能します
66kWhと91kWhと2種類のバッテリー容量を選べる電気自動車。クルマから家に給電できるV2H機器を使用すれば、自宅に電力を供給することもできて、エアコンや冷蔵庫などもそのまま動かせる。一般家庭の数日分の電力をまかなう能力があるので、非常時のバックアップ電源として十分だろう。
■災害時も趣味にも使える、部屋のように泊まれるクルマ
日産
「キャラバン MY ROOM」(551万6500円~)
車内のベッドは折りたたみ式と跳ね上げ式のふたつから選択可能。いざというときに自分の部屋のように過ごせるのが魅力です!
ワンボックス車「キャラバン」の荷室部分を自宅の部屋さながらに使えるように、ベッドやテーブルを設置したモデル。木目調のリラックスできる内装で、リビングルームモードやベッドルームモード、ダイニングルームモードを切り替えることで車内を自在にアレンジできるので、趣味のスタイルに合わせて楽しめる。
■エンジンで発電するから災害時でもしっかり電源を確保!
三菱自動車
「エクリプスクロス PHEV」(409万4200円~)
普段はエンジンとモーターを効率良く組み合わせたSUVとして乗れて、いざというときは自宅用の発電機として使えます
エンジンを発電機として使い、主に電気の力で走るプラグインハイブリッド車。13.8kWhのバッテリーを搭載し、最大1500Wの電源を備えるほか、V2Hシステムを導入すれば自宅に給電することもできる。エンジンで発電すれば、自宅で使用する電力を約10日分まかなうことができる。
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号83ページの記事をもとに構成しています
<文/増谷茂樹>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/625723/
- Source:&GP
- Author:&GP