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ダンベルにAI・機械学習活用も、バーチャル&オンラインフィットネス市場に成長期待

何でもAIが搭載されるご時世だが、クラファンサイトIndiegogoでは「スマートダンベル」が人気を博している。

1世紀変わらなかったダンベルがついにスマート化?

“1世紀近く技術的革新のなかったダンベル”に先端技術を注ぎ込んだ「Kabata Smart Dumbbells」は、フィットネスのパートナーとして機能するというもの。開発には、トップアスリートやAIおよび機械学習の専門家らが協力したとある。

Image Credits:Kabata

プロジェクトはローンチ後45分で目標金額2万5,000ドルを達成し、残り16日の時点で24万ドル超(約3,400万円)を獲得している。

Image Credits:Kabata

このKabataのデータ駆動型スマートダンベルは、パーソナライズ可能なアプリによって場所や時間を問わずにユーザー一人ひとりに適したトレーニングを提供してくれるというもの。初心者からベテランまで、健康度と筋力レベルに自動調整して適切な荷重を確保する。

正確かつリアルタイムのフィードバックにより、初心者でもベスト効率を実現できる正しいフォームで運動できるうえ、けがや痛みの予防にもなる。ポジティブなフィードバックはパフォーマンスを最適化するだけでなく、モチベーションも高めてくれるという心強い存在だ。
Kabataは、自然を愛する小学校からの親友同士によって設立されたスタートアップ。同社サイトによると、社名の由来は日本語の「カバタ(川端)」と、タガログ語の「カバタ:幼馴染」とのことだ。

デジタル化の波はフィットネス市場にも

フィットネス市場のデジタル化はパンデミック以前から始まっていたもの。ウェアラブルデバイスやフィットネスアプリ、プラットホームなどによってジムに行かなくても自宅で運動できるシステムが浸透している。

日本でも、たとえばファンケルが今月、運動による健康サポート開始を発表、会員向けに「自宅で手軽にオンライン運動プログラム」を提供するとした。

Allied Market Researchの報告によると、「オンライン&バーチャルフィットネス市場」は2022年に149億ドルと評価されている。その後、2023年からは32.7%という高いCAGRで成長を続け、2032年までに2,507億ドルに達すると見込まれている。

この分野で市場シェア首位の地域は北米で、Statistaの調査ではアメリカにおける「デジタルフィットネス」セグメントのユーザー数は2018年の6,300万人から2023年には1億4,500万人に増加したとのこと。アメリカ人のほぼ半数がバーチャル ワークアウトやその他のデジタルソリューションを利用している状況ともいえそうだ。

AI搭載マッサージローラーもプロジェクト成功

多忙な成人の運動不足は日本でも課題となっている。スポーツ庁のスポーツ基本計画では「成人の週1回以上のスポーツ実施率が70%になること、成人の年1回以上のスポーツ実施率が100%に近づくこと」を目指しているが、令和4年度調査の結果をみると「20歳以上の週1回以上のスポーツ実施率は52.3%」だ。

ひとりでは運動を習慣化できないという人も、“AIのパートナー”がいれば定期的な運動が可能になるかもしれない。

ちなみに、クラファンサイトKickstarterではAI搭載マッサージローラー「RheoFit A1」のプロジェクトが大成功を収めたばかり。AIダンベルで筋トレした後に、AIローラーで筋肉をほぐすまでをセットにすると捗りそうだ。

Image Credits:RheoFit

(文・Techable編集部)

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