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【自腹レビュー】非常時の備えって“発電”こそ重要なのでは?Ankerの7000円台ソーラーパネルが使えるのか試してみた

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

突然ですが、皆さんは災害時のバッテリー周りの備えってどうしてますか?&GP編集部・アウトドア担当、ヤマケンです。

我が家では、大容量バッテリーにエコフローのRIVER 2 Pro(リバー 2 プロ)をひとつ、モバイルバッテリー(最近では“モババ”とか“モバ充”とか言うらしいですね)を複数個、あとはゴールゼロのライトハウスマイクロなどの充電式ランタン等を揃えています。

常に満充電の状態をキープしているので、仮に災害が起こった場合に最低でも1週間は電気に困らないと思っていますが、とはいえ、「非常時が1週間以上経ったら足りないのでは?」というのが目下の悩みでした。使えば電気もなくなりますから、生み出せる仕組みがむしろ大事なのでは?

▲Anker「Anker Solix PS30 Portable Solar Panel」

ということで、見つけたのがAnker(アンカー)の「Solix PS30 Portable Solar Panel」です。結論から言えば、劇的に爆速で充電できる! とまではいかないものの、7000円台という安さにも関わらず実用できる性能で、お守りとして持っておいて損はない、といった印象です。いやー、モバイルソーラーパネルも進化してますねぇ。

まず、1番気になるであろうその発電力ですが、iPhone 15を1時間で5〜10%程度充電できました。iPhone 15のバッテリー容量は3300mAh前後と言われているので、大体165mAh〜330mAh程度を1時間で充電できたと言えるでしょうか。

※あくまで実測値から想定した数値のため、製品の性能を保証するものではありません。

ただ、口コミやレビューを様々見ていると、「充電がうまくできず、その性能を感じられない」という声もちらほら。色々と試してわかったのは、しっかりと発電するためにはソーラーパネルの置き方が重要なようです。

テーブルや地面の上に置いたり、チェアの座面に載せるだけでは発電量が少なく、この状態でスマホを充電しても、1時間で2%増えるか、現状維持程度、天気によっては充電ができるほどの発電がされない場合もありました。

1番発電量が多かったパネルの置き方が“吊るし”です。パネルの端に2箇所ハトメがついており、カラビナが装着されています。これを使って、太陽に向かって吊るしておくと先の通り5〜10%程度充電できるようになります。さらに言えば、太陽の動きに合わせてパネルの向きをこまめに調整してあげることも大事でしたね。もしお持ちのソーラーパネルがイマイチ発電してくれない時は、吊るしみると良いかもしれません。

充電ポートには最大15W出力のUSB-Cポートと最大12W出力のUSB-Aポートの2つが配置されていて、同時充電も可能! にはなっていますが、1台ずつの充電が現実的な印象。AとC、どちらも使えるのは便利でいいですけどね!

また、IP65の防塵・防水性能で屋外でも安心して使えるのは災害時の備えとしては大きなポイントですね。非常時に必ずしも安全な屋外にいられるわけではないですから。ちなみにどの程度の性能なのかをざっくり簡単に説明すると「チリやホコリの侵入がなく、ホースで水をかけても大丈夫」なくらいです。ただ、充電中はコードの取り付け部分から浸水してしまいますのでご注意を。

収納時は約22.4 x 27.2 x 4.3cmと13インチノートPC程度のサイズ感に収まるので、使わないときでも邪魔になりにくい。使いたいときに奥に仕舞い込んでしまっては意味がないので、私はリビングの本棚に保管しています。

* * *

7000円台で変えて、実用的なモバイルソーラーパネル・Anker「Anker Solix PS30 Portable Solar Panel」。爆速充電は流石にできませんが、それでも確実に発電してくれる頼もしさがありました。何が起こるか分からない世の中、お守り代わりに持っておけば、いざというときの安心感が変わってきそうです。しかし、技術の進歩ってすごいなぁ。

 

>> Anker

<取材・文/山口健壱(&GP)>

 

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