Appleの元最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏が、OpenAIの人工知能(AI)ハードウェア開発に関与していることを、本人が認めたと報じられています。この噂は以前からありましたが、今回、事実であることが明らかになりました。
iPhoneに携わったデザイナーたちが集結
アイブ氏が関与するAIハードウェアベンチャーは、彼と故スティーブ・ジョブズ氏の妻であるローレン・パウエル・ジョブズ氏が設立したEmerson Collectiveから資金提供を受けていると報じられています。報道によれば、このプロジェクトは年内に最大10億ドル(約1,440億円)の資金を確保する可能性があり、投資家の関心も非常に高いようです。
現在、従業員数はわずか10名程度とのことですが、その中にはAppleでデザイナーを務めたタン・タン氏やエヴァンス・ハンキー氏など、そうそうたるメンバーが名を連ねています。また、デザインプロセスの陣頭指揮は、アイブ氏が設立したデザイン会社LoveFromが担っているとのことです。
すでにサンフランシスコで存在感を発揮
アイブ氏が関わるAIハードウェア製品の詳細は明らかにされていませんが、すでにチームはサンフランシスコで大きな存在感を放っており、アイブ氏が9,000万ドル(約130億円)を投じて購入した3万2,000平方フィート(約3,000平方メートル)のオフィスビルで活動しているとされています。
Apple退社後、最も重要なプロジェクトに
2019年にAppleを退社したアイブ氏は、LoveFromを立ち上げた後、英国チャールズ国王のエンブレムをデザインしたり、チャリティのために折りたたみ式のピエロの鼻をデザインしたり、ミニマルなデザインのレコードプレーヤーを手掛けるなど、Apple時代とは異なる分野で活動してきました。
今回のAIハードウェアプロジェクトは、アイブ氏が再びテクノロジー業界の最前線に立ち、新たなコンセプトを打ち出す絶好の機会と見られており、注目を集めています。
元Appleエンジニアが手掛けたピンバッジ型のAIデバイスが酷評を受ける中、アイブ氏がどのような独自のアプローチを見せるのか、筆者も大いに期待しています。
Source: The New York Times via MacRumors
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-587891/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi