【最新ヒット良品と秘密基地づくり】
昔は組み立て&塗装が面倒だったRCカーも、今や完成済みが当たり前。そこで、登場から30年以上経った国産車=オールドタイマーを、タミヤと京商の2大メーカーからピックアップ。走らせて良し、眺めて愛でるも良し。
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「コロナ禍による巣ごもり需要からのものづくり人気、そして同時期に火が点いたキャンプブームによるアウトドアホビー人気。このふたつの要素を併せ持つRCカーは、多くの方々の間で楽しまれるようになり、新規に始めるケースだけでなく、80~90年代にRCブームを経験した世代が再び始めるケースも増えています」と話すのは、タミヤの前住さん。
そんなカムバック組にもありがたいことに、最近のモデルは完成済みですぐに遊べるものが豊富。京商のミニッツシリーズのレディセットなどまさにその代表例で、「手のひらサイズで室内でも手軽に遊ぶことができますし、AWDはドリフト走行も楽しめちゃいます」と京商の春田さんもイチ推しだ。
また最近の傾向として、クルマ好きのRCカー参戦も増加し、見た目にこだわったモデルをディスプレイして楽しむといった、イエアソビ的アプローチも多く見受けられるように。これによって、今回紹介するようなオールドタイマーなモデルの需要も高まっている。わずか数万円で、青春時代に憧れていたクルマのオーナーになれてしまうと考えれば、実に安いもの。秋の夜長に、愛車を眺めながら一杯。なんてのもオツなものではないか。
プラモデルからミニ四駆、そしてRCカーまで開発を行う世界的な総合模型メーカー、タミヤでRCモデルのプロモーションを担当する
陸・海・空すべてのラジコンをラインアップし、世界選手権においても幾度も優勝した“ワールドチャンピオンブランド”京商に所属
1. 世界で5000台! 存在感抜群のホモロゲーションモデル<1991年>
タミヤ
「1/10RC トヨタ セリカ GT-FOUR RC(ST185)(TT-02シャーシ)」(1万5400円)
ブレーキディスク風のホイールハブ、実車のレーシングカートをイメージしたバンパーサポートとパーツの細部にまで遊び心たっぷり!(前住さん)
FIA世界ラリー選手権のための競技用ベース車両として開発され、世界で5000台を販売。操縦性に優れ、セッティングも楽しいシャフトドライブ4WDのTT-02シャーシを採用し、パーツの組み換えなどによりホイールベース、車高、トレッドといったセッティングも自在。
2. 今なお人気、日本が誇る本格クロスカントリー4×4<1960年>
タミヤ
「1/10RC トヨタ ランドクルーザー 40(CC-02シャーシ)」(2万1780円)
愛嬌ある丸目のヘッドランプが備わったラジエターグリルやルーフラック、フォグランプなどを備えたヘビーデューティーな仕上がりに(前住さん)
1960年から84年まで生産されたロングセラー車種で、スクエアを基本としながらもエッジに丸みをもたせたフォルムが特徴。ラダーフレーム形状を採用したシャーシフレーム、走破性に優れたブロックパターンタイヤを装着し、タフなオフロード走行が存分に味わえる。
3. 90年代のトヨタを代表するスポーツ・フラッグシップ<1993年>
タミヤ
「1/10RC トヨタ スープラ(JZA80)(BT-01シャーシ)」(1万9580円)
マッシブなフォルムと高性能な走りで世界中の自動車ファンを虜にし、映画にも登場するなど今なお人気を誇るモデルを再現しました(前住さん)
1993年に発表されたトヨタのフラッグシップスポーツカーといえば、この4代目スープラ。シャーシは、後輪駆動と前輪駆動が選択できるマルチパーパス型の2WD、BT-01を採用。軽快な操縦性が楽しめるだけでなく、各部分をユニット化することにより優れた整備性も獲得。
4. 公道仕様にチューンアップされたスカイラインGT-R<1991年>
京商
「ミニッツAWD 日産 スカイライン GT-R N1仕様(R32)ホワイト 32639W」(2万9700円)
4WDをはじめとする先進的な装備によってグループAレースでも大活躍したマシンを、国内N1耐久レース対応の公道仕様でリリース!(春田さん)
ベース車種はモーターレース参戦を想定し、スカイラインの動力性能を大幅に引き上げたGT-Rシリーズの3代目。車体以外にバンド管理不要の2.4GHz Syncro KT-531P送信機も付属されたミニッツAWDレディセットとなっており、単4電池を8本用意すれば即走行が可能だ。
5. ジャイロを効かせて、走り屋御用達モデルをより速く!<1983年>
京商
「ミニッツAWD トヨタ カローラレビン AE86 レッド/ブラック 32641RBK」(3万800円)
軽快な走行特性を披露した“ハチロク”ことAE86型カローラレビン。兄弟車のスプリンタートレノと並んで今もその魅力は色褪せません(春田さん)
カローラがFF(前輪駆動)に移行する中でも、FR(後輪駆動)の軽快な走りで人気を博したスポーツモデル。別売のジャイロユニットを搭載すれば、シャーシ単位でジャイロの効きが調整可能。姿勢変化をステアリング補正に反映し、初心者には安心の走りを、玄人には実力発揮のためのサポートを提供する。
6. レーシーな雰囲気が男ゴコロすぐる北米向け逆輸入モデル<1970年>
京商
「ミニッツAWD 日産 フェアレディ 240ZG マルーン 32637MR」(2万9700円)
“Gノーズ”とも呼ばれるエアロダイナノーズで空力性能を高めてデビュー。標準モデルにないパーツの装着により見た目の迫力もアップ(春田さん)
当時の国産スポーツカー最大級のパワーユニットを搭載し、主に北米向け輸出専用だったが、海外人気を耳にした日本のファンの声に応えて、1971年から国内でも展開。最上級グレードならではのオーバーフェンダーとリアスポイラーが、レーシーな雰囲気を強めている。
7. マツダのスポーツカーの大名跡といえば、当然RX-7<1985年>
京商
「ミニッツAWD マツダ サバンナ RX-7 FC3S ホワイト 32634W」(2万9700円)
先代のイメージを残しつつグラマラスになったフォルムと高性能化されたサスペンション、そしてロータリーサウンドでファンを魅了!(春田さん)
初代RX-7の名声を高めつつ、さらに純粋なスポーツカーとして進化を遂げた2代目。車体表面の突起を減らし、重厚さを加えたスタイルをRCカーで再現。標準装着されたドリフトタイヤにより、実車においてはビギナーに難しいスリリングなドリフト走行も簡単に楽しめる。
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号40-41ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TOMMY>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/627534/
- Source:&GP
- Author:&GP