【iPhoneのプリインアプリ活用術】
昨今はiPhoneでメモを取る人も多いことでしょう。そんなとき、iOS標準の「メモ」アプリを使っておけば、iCloud経由でMacやiPadなどのApple製品ともデータを同期できて便利です。
一方で、せっかくの「メモ」アプリの豊富な機能を、あまり把握できていないという人も少なくないはず。本稿では、ぜひ理解して試したい5つの機能をピックアップしましたので、順にチェックしていきましょう。
※本稿の操作手順は、iOS 18.0にて検証したものです。
1. メモにパスワードをかける
iPhoneの「メモ」アプリには、パスワードを使ったロックをかけられます。このパスワードは、iPhoneのロック画面で使用するものと共通でも良いですが、メモアプリ独自のパスワードとして設定することも可能です。
プライバシーやセキュリティに関わる内容をメモする際には、こうしたパスワードを活用すると良いでしょう。
なお、メモのロック設定や解除などには生体認証を利用できるので、その都度パスワードを入力する手間はかかりません。
メモアプリで使うパスワードの設定手順は、「設定」アプリで「アプリ」をタップし、「メモ」アプリを探してタップ。設定項目にある「パスワード」から諸々の操作を行えばOKです。
一方、個別のメモにロックをかける操作は、メモ画面の右上にある「・・・」をタップし、「ロック」を選択。生体認証を使うかパスワードを入力するかして、ロックをかけられます。
2. 表示順を変える
メモ一覧画面では、表示されるメモの並び順を変更できます。
画面右上の「・・・」アイコンをタップし、「表示順序」を選択。メニューに提示される「編集日」「作成日」「タイトル」のうち、使いやすいものを選択しておくと良いでしょう。なお、それぞれで「新しい順/古い順」または「昇順/降順」での並びも選べます。
なお、この並び順はフォルダごとにカスタマイズが可能。例えば、英語の「ボキャブラリー」や、使用するサービスのアカウント情報などに関するメモをまとめて管理しているような場合には、「タイトル」&「昇順」などを選択しておくと、メモ数が増えたときの検索性が向上しまう。
ただし、漢字で始まるメモについては、昇順・降順の並び替えもイマイチ。日本語の語彙などをメモする場合には、ひらがなの読みを先頭に書いておくなど、メモの書き方に工夫が必要になります。
ちなみに、同様の設定で「日付けでグループ化」をするかどうかも選択できます。
3. タグで検索する
iPhoneのメモでは、タグを使った記載も可能です。半角の「#」を入力し、それに続けてキーワードを入力しましょう。
例えば、「#原稿」のようにテキストを入力した状態で、キーボード画面の変換候補に表示される「#原稿」をタップすればOK。これでメモアプリ内におけるタグを設置できました。
また、フォルダの一覧画面を最下部までスクロールすると、作成したタグの一覧が表示されます。この部分で検索したいタグをタップすることで、目的のメモを素早く検索できることも覚えておきましょう。
例えば、普段使わないものを収納する際に、何処にしまったのかをタグとともにメモしておくことで、いざそれが必要となったタイミングで思い出しやすくなりますよ。
4. スマートフォルダでラクに管理する
指定のハッシュタグが記載されているメモなどを、自動で特定のフォルダに振り分ける「スマートフォルダ」という機能もあります。
うまく使えば、メモのフォルダ分けをする必要がなくなるのがメリット。また、1つのメモを複数の用途で参照する際などには、Aの用途のタグと、Bの用途のタグを付けておくことで、それぞれのスマートフォルダから参照することも可能に。
ただし、このあたりについては、まさに「百聞は一見に如かず」といったところ。手順が分かったから使いこなせるというものでもないので、実際にスマートフォルダを作成して慣れていくのが大切です。
タグに紐づいたスマートフォルダを作成する手順は、フォルダの一覧画面で、左下のフォルダの新規作成アイコンをタップ。次画面でフォルダ名を入力し、「スマートフォルダに変換」をタップ。「タグ」の欄から、振り分けたいタグを選択しておきましょう。
5. PDFを管理
メモアプリ内では、PDFデータを管理できます。ソフトウエアキーボードのすぐ右上に表示される「+」をタップし、クリップのアイコンを選択しましょう。
このとき、「ファイルを添付」を選択すると、iOS標準の「ファイル」アプリが表示されるので、そこからメモに貼り付けたいPDFファイルなどを選択すればOKです。
また「書類をスキャン」を選択した場合には、カメラが起動。所定の手順でスキャンしたデータをPDFとしてメモ上に保存できます。
ちなみに、添付したPDFの表示形式が「中」か「大」になっている場合、メモアプリ上でPDFの内容がプレビューされます。複数ページがあるデータでは、左右スワイプでページのスクロール切り替えも可能です。また、メモアプリ内から直接クイックルック機能でPDFを全画面表示し、マークアップを加えるような操作にも対応しています。
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また、9月にリリースされたiOS 18.0では、メモアプリにおいて、見出しの折りたたみや、手書き計算の自動算出なども使えるようになっています。
これらは以下の記事にて紹介しているので、興味があれば併せてチェックしてみてください。
>> iOS 18で追加された基本アプリの地味だけど便利な機能5選
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/629927/
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