ファーウェイ・ジャパンが10月9日にスマートウォッチの最新モデル「HUAWEI WATCH GT 5」シリーズを発売します。
「GT」シリーズは多彩な機能を搭載し、電池持ちの良さにも定評がある売れ筋モデル。1世代前の「GT 4」は2023年10月に発売された後、2024年4月のアップデートで本格的なゴルフナビ機能が追加され、発売時を上回るほどの反響を呼んだそうです。新たに登場した「GT 5」もゴルフナビ機能を最大のセールスポイントとなっています。
■GT 5シリーズは9つのバリエーションから選べる
GT 5シリーズは、スタンダードモデルの「HUAWEI WATCH GT 5」と上位モデルの「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」をラインナップ。GT 5は46mmモデルと41mmモデル、GT 5 Proは46mmモデルと42mmモデルがあり、それぞれケースとベルトが異なるバリエーションから選べます。
■フラッグシップUltimateには新色グリーンが登場
さらに、ファーウェイが “プレミアムフラッグシップ” と呼ぶ最上位モデル「HUAWEI WATCH Ultimate」には新色グリーンが登場。同時にゴルフナビ機能がアップデートされ、GT 5シリーズよりも多くの機能を利用できるように進化しています。
■ゴルフ機能を満喫するにはGT 5 ProとUltimateがオススメ
HUAWEI WATCH GT 5シリーズ及びHUAWEI WATCH Ultimateは、日本国内のほとんどのゴルフ場のマップを表示でき、グリーンを攻略するためのさまざまな機能を利用できます。ただし、利用できる機能は、モデルによって差があります。
スタンダードモデルのGT 5は、日本国内の2200以上のゴルフ場マップ(2D)に対応。グリーンビュー、距離測定、風速・風向き、基本的な健康データを表示できます。機能は前モデルのGT 4と共通ですが、GPSの精度が向上していることに優位性があります。
GT 5 Proでは、日本国内の2300以上のゴルフ場の3Dマップを表示でき、さらに、イギリス、フランス、シンガポール、タイなど10カ国以上のゴルフ場にも対応。GT 5ではグリーンの中心までの距離しか表示されませんが、GT 5 Proではグリーンのフロントとバックエッジまでの距離も表示され、打球のコントロールに生かすことができます。さらに、グリーンの方向と距離、グリーンの傾斜、ハザードまでの距離を表示する機能も利用できます。
最上位のUltimateは、GT 5 Proに搭載されている全ての機能を利用可能。さらに、傾斜の補正、一打前のショット飛距離、スイングを提案してくれる機能も追加されています。要するに “全部入り” です。
ちなみに、ゴルフ場マップは、スマホにインストールした「HUAWEI Health」アプリから無料で入手でき、ウォッチに同期する仕組み。よって、オフラインでも表示できます。
■中国のゴルフ場で、進化したゴルフナビ機能の利便性を実感
HUAWEI WATCHのゴルフナビ機能は、実戦でどのように役に立つのか? 筆者はゴルフ未経験で、話を聞くだけではピンと来なかったのですが、8月下旬に中国にあるファーウェイの研究開発施設などを取材する機会があり、ゴルフ場でゴルフナビ機能の使い方のレクチャーを受けました。
筆者はゴルフ場に足を踏み入れたのは初めてだったのですが、思った以上に起伏が多いため、グリーンやバンカーが見えにくい場所も多く、距離を認識するのは難しいように感じました。すでにゴルフを趣味とし、スコアを上げたい人はもちろん、初心者が楽しくプレイを進めるためにも役立つそうだという印象です。
■GT 5シリーズは基本性能も大きくアップデート
HUAWEI WATCH GT 5シリーズは、たとえゴルフナビ機能を使わなかったとしても満足できる機能を備えています。
GT 5、GT 5 Proともに、「ヒマワリ型」という新しいGPSアンテナシステムを導入。太陽に向かって咲くヒマワリのように、常に衛星の方向を自動で認識し、最適な状態で信号を受信する仕組み。独自のアルゴリズムとの組み合わせによって、位置情報の精度は前モデルから20%以上向上しているそうです。
ランニング、サイクリングなどのワークアウト時には、フルカラーのマップも表示できるように進化。ゴルフ場マップと同じように、「HUAWEI Health」アプリからダウンロードして同期する仕組みで、旅行先でランニングやウォーキングをするときにも役立ちそうです。筆者はいち早く使ってみましたが、クラウンを回して拡大・縮小したりできるのも便利でした。
ランニングの機能は、目的に合ったプランが提案され、細かい分析を見て振り返られるなど、従来からの機能は引き続き搭載。さらに、ランニングフォームを分析する機能が追加されています。
健康測定機能では、心拍数、血中酸素レベル、睡眠、皮膚温などに加えて、新たに「情緒」の測定が可能に。これは、ファーウェイが8月に発表した新しい「HUAWEI TruSense」システム を用いるもので、メンタルの状態が「快適」「普通」「不快」の3段階で評価されます。また、「アニマルエモーション文字盤」を設定すると、メンタルの状態によってパンダの表情や動きが変わるので、楽しくメンタルヘルスケアを意識付けられます。
GT 5 Proは堅牢性に優れた素材を用いて、高級感と耐久性を両立させていることも特徴となっています。46mmモデルはチタニウム、42mmモデルはセラミックを使用し、どちらもディスプレイは耐摩耗性と耐擦傷性に優れたサファイヤガラスで保護されています。防水性能が強化されたことにより、水深40メートルまでのダイビングにも対応しています。
GT 5とGT 5 Proのバッテリー時間は、46mmモデルが通常使用で約14日間、ヘビーユースで約9日間。41mm・42mmモデルは通常使用で約7日間、ヘビーユースで約5日間となっています。
■Ultimateは100メートルのダイビングに対応
HUAWEI WATCH Ultimateは、全部入りのゴルフナビ機能に加えて、水深100メートルのダイビングに対応していることが優位性。ケースには耐摩耗性や耐腐食性に優れた非晶質ジルコニウム(リキッドメタル)を使用し、ディスプレイはサファイヤガラスで保護されています。
新色グリーンは、緑と白のダブルカラーのセラミックベゼルを採用するユニークなデザインを採用。ゴルフをモチーフとする文字盤もが初期設定されています。なお、従来のブルーとブラックの同梱ベルトは2本(チタニウムと水素化ニトリルゴム)ですが、新色にはコンポジットウーブンを加えた3本のベルトが同梱され、利用シーンによって付け替えられます。
バッテリーは通常使用で約14日間、ヘビーユースで約8日間持ちます。健康管理機能はGT5シリーズと同等ですが、新しい「HUAWEI TruSense」システム には対応していません。ですが、従来のシステムで情緒測定機能も利用できます。
ゴルフもダイビングもしないという人でも一考の価値がありそうです。
>> ファーウェイ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/631303/
- Source:&GP
- Author:&GP