【遊べるバイク大特集】
バイクの進化は目覚ましく、新型車には安全性や実用性、快適性を高める機能やシステムが多数搭載されている。ここではモータージャーナリストの青木タカオさんが、注目の機構を備えたオススメのモデルを紹介!
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バイクの電子制御システムは急速に進化しており、フューエルインジェクション化に始まり、ABSやトラクションコントロールなど、かつては部分的に機能していたものが、現在は車体全体で統括的に制御されている。
バイクは人間の五感に頼るからこそ楽しい。操る醍醐味が損なわれてしまわないのか? そんな声を耳にするが、電子制御技術はライダーのミスをリカバリーし、リスク回避はもちろん快適性を飛躍的に向上させ、さらなる楽しみをもたらす。
オートクルーズコントロールは昔から存在したが、レーダーを搭載する最新式ではクルマのそれと同様に、前走車との車間距離を検知、自動で加減速を行うまでに進化している。さらには停止時に車高を下げて足つき性を高めるアダプティブ・ビークル・ハイト・コントロールなども登場。足つき性の問題などからビッグアドベンチャーを諦めていた人にとっては朗報だ。
クラッチレバー操作をなくしたEクラッチは、操作の負担を軽減するだけでなく、体重移動やステップワークなどに集中できる。どんなに電子デバイスが進化しようとも、バイクを操るエキサイティングさは何も変わらず、ライダーの安全性や快適性を高めてくれているのだ。
バイク好きが高じて専門誌の編集部員となり、その後独立。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌や一般誌、Web媒体などにも寄稿。YouTubeチャンネル「バイクライター青木タカオ【~取材現場から」も人気
■冒険バイクの王様も最新の電子制御を満載!
BMW
「R 1300 GS」(287万4000円~)
車高調整機能によって、停車時はシート高が820mmまで下がるため足つき性に不安なし。通常走行時にはサスペンションのストロークが戻り、持ち前の快適性を発揮する。R 1300 GS アドベンチャーには、自動でシフトチェンジするASAもオプション設定。コチラも注目ですよ!
■足が届かないという不安を見事に解消
25km/h以下になると約1.5秒で車高を落とし、停車時には地面にしっかりと足が届く。50km/hを超えると約3秒でサスが伸びるアダプティブ・ビークル・ハイト・コントロールは画期的。
■前走車を自動追尾し、衝突低減ブレーキも装備
スロットル操作なしで任意に設定した速度(30~160km/h)を維持して巡航できるアクティブ・クルーズ・コントロールは、前車との車間を保ちつつ加減速を自動調整。長旅も快適。
左右に飛び出すシリンダーでお馴染み、伝統の水平対向2気筒エンジンは空冷/水冷で、GS史上最強の145PSを発揮する。
■気分はまるで“スカウター”
BMW
「CONNECTED RIDE スマートグラス」(17万2700円)
BMW Motorrad Connectedアプリを介し、Bluetooth経由でナビゲーションや速度、ギヤ段数などをリアルタイムで転送。レンズ右側に投影する。ハンドルにマルチ・コントローラーを装備する車両では操作もできるスグレモノ。
■渋滞も怖くない直4のロードスポーツ
HONDA
「CB650R」(103万4000円~)
直4 650ccエンジンを搭載したロードスポーツモデル。「クラッチ操作が楽しい」というライダーでも、長距離ツーリングの帰路で渋滞にハマったら億劫なはず。自らレバー操作をしたくない時に重宝するのがEクラッチだ。レバーを操作すれば、即座にMTモデルに復帰します。
■クラッチ操作が面倒なあなたに!
ライダーが手動で行っていたクラッチレバーの操作をモーター駆動で自動化。ホンダ開発陣によると、勘や感覚に頼らない電子制御は「人間より確実に上手い」とのことで、データでも実証済み。
■スポーツツアラーとアドベンチャーの融合
SUZUKI
「GSX-S1000GX」(199万1000円)
長いストロークを持つ電子制御サスペンションは、市街地、高速巡航、ワインディング、石畳、ソロ、タンデム、荷物の積載までをセンシングし、常に最適な状態に自動調整してくれる。極上のツーリング性能と刺激的なスポーツライディングを両立したクロスオーバーモデルです。
■電子制御で最適なパフォーマンスを実現
車両の動きをリアルタイムに検出し、路面の変化やライダーの好みに応じたパフォーマンス特性を最適化するのが、スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)だ。
■スズキとパナソニックが共同開発
SUZUKI
「e-PO」(ジャパンモビリティショー参考出品車)
スズキとパナソニックサイクルテックの共同開発によって誕生した折りたたみ式の電動モペッド。現在まだ開発中だが、原付一種扱いで、公道での走行調査も実施している。フル電動、アシスト走行、ペダル走行による人力のみの3つの走行モードを備えている。発売を期待したい!
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号96-97ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/629253/
- Source:&GP
- Author:&GP