【男前マルチツールの世界】
マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。
男前なマルチツールの魅力を紹介する連載第51回は、NITEIZE(ナイトアイズ)「Doohickey Ratchet Key Tool」(実勢価格:2640円)です。
キーホルダーとして持ち歩けるナイフレスのカラビナ付きバーツールは、人気のEDC(Every Day Carry)ギアのひとつ。今回紹介するNITEIZEは、アウトドアや日常生活で便利に使える多目的なギアやアクセサリーを製造・販売しているアメリカのブランドです。
リーズナブルな価格にも関わらず、耐久性が高く、機能的なアイテムで知られています。なかでもDoohickey(ドゥーヒッキー)はロングセラーアイテムで、ラチェットモデルはその最新モデルです。
■狭い場所で威力を発揮するラチェット機構
この製品最大の魅力が、厚さわずか5mmのラチェット。ラチェットレンチといえばカチカチと音をたてる、ネジやナットを締めたり緩めたりするための工具。特徴は、一方向にのみ回転し、逆方向には空回りする「ラチェット機構」を持っていることです。
この機構により、工具を持ち替えることなく狭いスペースでも効率的に作業ができます。Doohickey Ratchetは、表と裏で回転方向が固定されていて、付属するビットを差し込んで使います。ビットはプラスとマイナスが各2種類付いている他、一般的なドライバービットであれば装着が可能です。
ツール先端は幅広のマイナスドライバーとしても使えるプライバーになっていて、ペンキ缶などをこじ開ける時に使えます。バーツールは基本的にプライバーが主たるツールになります。また、この先端部の片方は角度が鋭利になっており、段ボールの開梱時にカッター代わりに使うこともできます。ツール本体が斜めに切られているので対象に対して深く挿せるデザインが特徴的です。
カラビナ付近には栓抜きが付いています。把持部の全長は約80mmと充分な長さがあり、握りやすく力をかけやすい。オリジナルのDoohickeyよりもボディが長く実用的ですね。
5/16と1/4インチ、ビットの収まっているスペースに5mmと5.5mmのオープンレンチを装備。ボルトの開け閉めに使えます。あまり使わないかもしれませんが、露出しているボルトであれば長さのある本体を利用して開け閉めが楽に行えると思います。
表面に2インチ、裏面に60mmの定規が刻まれています。全長が長い分、測れる長さも増えます。mmも便利ですが、あまり馴染みのないインチのものを測る時に2インチがあると便利ですね。
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このマルチツールは、コンパクトなプライバー形状にラチェットドライバーを搭載した独特のデザインが特徴です。正直、ラチェットの性能に関しては過大に期待できるものではありませんが、使ってみると狭い箇所では便利です。
この手のツールはビットの収納の仕方が難しいところ。ゴム製ホルダーを採用した点は及第点かなと思います。全長のリーチを利用したルーラーやレンチ、こじ開けツールなど多機能を備えており、バーツールの利点を上手く利用しています。
持ち運びに便利なカラビナクリップが付いているため、いつでもどこでも手軽に携帯できるのも魅力です。日常の修理からアウトドアまで、幅広く対応できる頼れるキーホルダーとしてはおススメのアイテムです。
>> NITEIZE
<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/631759/
- Source:&GP
- Author:&GP