ドイツ時計の名門・ジンといえば、創業当時より警察特殊部隊やレスキュー部隊、対テロ特殊部隊など最前線で活躍するプロフェッショナルのためのツールウォッチブランド。
卓越した精度と驚異的な耐久性・視認性を両立させた数々のモデルで知られますが、その中で少々異色な個性を放っているのが「フランクフルト・ファイナンシャル・ウオッチ」。グローバルなマーケットで活躍する金融のプロに向けて、複数時間帯表示における視認性を強化したドレッシーなモデルです。
この秋、同シリーズの誕生25周年を記念して、3つの特別限定モデルが登場。シルバーダイヤルにブルーのアクセントで気品を添えたクロノグラフ「6000.JUB.III」(38.5mm:116万6000円)と「6099.JUB」(41.5mm:123万2000円)、ブルーダイヤルに知性が香る3針モデル「6033.B」(34mm:65万4500円)、それぞれの魅力を紹介します。
現在では多くのユーザーに愛されている「フランクフルト・ファイナンシャル・ウオッチ」ですが、そのルーツは1999年。ジンのオーナーであるローター・シュミットが、フランクフルト経済開発局ハルトムート・シュヴェジンガー博士からの“国際金融市場に適した時計を”との要請を受け入れたことにあります。
グローバル化とネットワーク化が進む現代の経済では、世界の各経済圏の時間帯を瞬時に確認できることは非常に重要。特に東京、フランクフルト、ニューヨークの証券取引の時刻が重要と考えた彼らは、これら3つの都市の時間帯を表示できるクロノグラフを開発。通常の時針と合わせて単独操作可能な第2タイムゾーン表示針をセンターに備え、さらにダイヤル外周の12時間表示のインナーリングで第3タイムゾーンを設定できる初代モデル「フランクフルト・ファイナンシャル・ウオッチ6000」を発表します。
エレガントなデザインと優れた機能性でたちまち人気を集めた「6000」は、ジンと国際経済都市フランクフルトとの強い関係性を示すものでもありました。ダイヤルに刻まれた“FRANKFURT AM MAIN”の文字と、ムーブメントのローターにゴールドで刻まれたフランクフルトの摩天楼のシルエットはそれを象徴するもの。過去にはコール元首相や連邦銀行総裁、フランクフルト証券取引所社長など、金融、証券、政界のトップに立つ人に贈呈。今なお本物を知る人々の間で愛用され続けています。
さて、そんな名品の誕生25周年を祝い発表された限定モデル。まず「6000.JUB.III」と「6099.JUB」は、それぞれ直径38.5mmと41.5mmのポリッシュ仕上げステンレススチールケースに、サンレイ装飾のシルバーダイヤルを収めたクロノグラフ。
どちらもムーブメントは、オリジナルモデル「6000」と同じ自社製ムーブメントLJP L100を搭載。3タイムゾーンの表示やコラムホイール・クロノグラフ、シースルーバックから見えるローターの摩天楼なども共通しますが、ダイヤルカラーにはエレガントなシルバープレートのサンレイダイヤルを採用。
ブラックダイヤルが定番のジンにおいてシルバーダイヤルの採用はかなり珍しく、特に「フランクフルト・ファイナンシャル・ウオッチ」では今回が初めて。手作業で取り付けたブルーのアプライドインデックスが、スッキリとエレガントなルックスに高貴さを添えています。
一方、直径34mmの「6033.B」は、サンレイ装飾を施したブルーダイヤルを採用した控えめで洗練されたモデルです。シンプルな3針モデルですが、りゅうず操作でインナーベゼルを動かすことで2つのタイムゾーンを確認できます。
ムーブメントは薄型スリムなSW300-1を採用。ケースバック越しに、証券市場で使われる強気市場を表すブル(牡牛)と弱気市場を表すベア(熊)を刻印したローターを眺められます。
3つのモデルはいずれも世界限定250本で、装着性に優れたステンレスブレスレットの他にカーフレザーのストラップが付属。専用の木製ケースに工具や拡大鏡とともに収められます。いい意味で“らしくない”佇まいが、多くの時計愛好家の心を掴みそうです。
>> Sinn
<文/&GP>
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