Apple Watch Ultra向けのディスプレイとして開発が進むも、実製品に搭載するのに合理的な部品単価に抑えられる目処がたたず、開発部隊が解散されたと噂のマイクロLEDディスプレイについて、中国のディスプレイサプライヤーが量産開始に向けた動きを進めているようです。
中国TianmaとBOEがマイクロLEDディスプレイを少量生産
Notebookcheckによれば、中国Tianmaは2024年末までにマイクロLEDディスプレイの量産化に向けた計画を確定し、2025年末までに少数ながら実製品向けの新製品として出荷開始することを目指しているとのことです。
また、中国BOEは既に6インチマイクロLEDディスプレイの量産ラインの整備を進めており、月内にも稼働する見込みです。
大量生産に移行するには課題
ただし、大量生産に移行するには一定の歩留まり率を確保できるかなど課題は多いとしており、Apple Watchなどに搭載できるような品質と数量を確保するのは容易ではないようです。
車載ディスプレイ用途にまずは出荷目指す?
NotebookcheckはマイクロLEDディスプレイ市場の見通しについて、最初は車載ディスプレイへの採用が見込まれ、高級車メーカーが検討する可能性があると述べています。
Apple Watchと比べれば高級車の販売台数は少なく、車両の販売価格は高額であることから、マイクロLEDディスプレイの歩留まり率が低く卸価格が高くても吸収できるのでしょう。
Source:MyDrivers via Notebookcheck
Photo:Apple, 画像内テキスト:iPhone Mania
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- Source:iPhone Mania
- Author:FT729