サイトアイコン IT NEWS

地味に便利なiPhone「マップ」アプリの小ワザ10個をチェック

【進化したiPhoneマップ】

iPhoneの「マップ」アプリ、使っていますか? もし「ちょこちょこ使っているよ」という人でも、じっくり使いこまないと気づかないような細かい機能は見逃しているかも。本稿では、そんな同アプリの細かいテクニックを10個ピックアップしたので、見落としがないかザッとチェックしていきましょう。

 

1. 初めていくエリアの名所をざっくり眺める

エリアや街の名前を入力すると、その地域の見どころが表示されます。例えば、「鹿児島市」と入力すると、Wikipediaから引用された概要が表示されるとともに、「見所」「アウトドア」といった写真が表示されます。これをタップすることで、観光名所の写真の一覧が表示され、どんな観光名所があるのかを、写真でざっくりとチェックできるという仕組みです。次の旅行先を決めるときなどに使えるかも。

▲検索したエリアの情報が表示されている画面を上に引き上げる、「見所」をタップすると、写真一覧が表示される

 

2. 利用しない道路を避ける設定をする

ルート検索したときに、使用する道の条件を絞り込めます。例えば、自転車なら「坂道を避ける」「交通量が多い道路を避ける」、徒歩ならこれらに加えてさらに「階段を避ける」もあります。クルマの場合には「有料道路を避ける」と「高速道路を避ける」のふたつの選択肢があります。

例えば、クルマの移動ルートを検索している場合、「利用しない道路」というボタンをタップしてから、「有料道路を避ける」「高速道路を避ける」のスイッチのオン・オフを切り替えて「適用」をタップすることで、優先表示されるルートが変わります。

▲車の経路検索中に「利用しない道路」を選択。「有料道路を避ける」などを選んで「適用」をタップすると、ルートが変わる

 

3. チェーン店やコインパーキングなど指定して検索する

検索したお店などの簡単な絞り込みも可能です。例えば、コンビニエンスストアのチェーンを指定したり、服屋のブランドや、ラーメン屋のチェーンを指定しての検索などが可能。特に実用性を感じるのは、駐車場の検索で月極ではなくコインパーキングのみを表示できることでしょうか。

駐車場を検索した状態で、「全ての形態」をタップし、「コインパーキング」を選択して「適用」をタップ。これで表示される候補が絞り込まれます。

▲駐車場を検索後に「全ての形態」をタップし、「コインパーキング」を選んで絞り込み

 

4. 駐車中の車両の位置を表示する

クルマでCarPlayやBluetooth接続をしていた場合、iPhoneの接続を解除してクルマから離れたときに、駐車中車両のマーカーがドロップされます。例えば、都市部でふらっと入ってクルマを停めたコインパーキングの場所をメモしなくても、この機能を使えば簡単に見つかります。

ちなみに、条件としては、
(1)「設定」→「プライバシーとセキュリティ」で「位置情報サービス」がオンになっている。
(2)「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「システムサービス」で、「利用頻度の高い場所」がオンになっている。
(3)「設定」→「アプリ」→「マップ」で、「駐車した場所を表示」がオンになっている。
という3点が必要なので、利用前に確認しておきましょう。

▲設定アプリで必要な項目をオンにしておくと、マップアプリ上で駐車中車両の位置が表示される。車両をタップすると、そこまでの「経路」を検索することも可能だ

 

5. オフラインマップをApple Watchでも使う

iPhoneの「マップ」アプリでオフラインマップをダウンロードすると、ペアリングしているApple Watchの「マップ」アプリにもそのデータを同期できます。データを同期しておけば、近くにiPhoneがなく、モバイル通信ができないApple Watchでも、経路確認などを利用できるようになります。

Apple Watchへのオフラインマップデータは、Apple Watchが充電器に接続されているときに自動的にダウンロードが開始されるほか、「保留中」に手動で今すぐダウンロードの操作を行うこともできます。

▲検索した市町村などに表示される「ダウンロード」をタップし、再度「ダウンロード」を選択。「Apple Watchと同期」のスイッチがオンになっていると、充電中などに自動でウォッチにもデータがダウンロードされる仕組み

▲ウォッチ側の「マップ」アプリの画面で、アカウントアイコンをタップして「オフラインマップ」を選ぶと、オフラインマップの状況がわかる

 

6. マップへの投稿で使うニックネームを設定する

「マップ」アプリ内の評価等で写真を提供する場合に、クレジットを表示することができます。ここには設定したニックネームが表示される仕組みです。

このニックネームを設定するには、マップアプリ内の「環境設定」から「クレジットを表示」のスイッチをオンにし、「ニックネーム」の欄を記入しましょう。

▲アカウントアイコンをタップして、「環境設定」を選び、「クレジットを表記」のスイッチをオン。写真投稿に使う「ニックネーム」を入力できる

 

7. 経路中の事故や警告を報告できる

周辺で事故などを確認した場合に、マップアプリ上で報告することができます。検索バーの部分を上にスワイプし、最下部の「問題を報告」から「交通情報を報告」を選択。「事故」か「ハザード」を選び、場所を内容を記入して送信すればOKです。

▲画面を上に引き上げ、最下部の「問題を報告」から「交通情報を報告」をタップ。「事故やハザード」を選択し、内容を入力して、「送信」をタップすればよい

 

8. 到着予定を共有できる

マップアプリでルートナビゲーションを使っている際には、到着予定を指定の相手に共有することができます。ナビゲーション中の画面を上スワイプし、「経路オプション」の画面にある「到着予定を共有」をタップ。共有相手を選択しましょう。

▲ルートナビゲーション中に上スワイプして、「到着予定を共有」をタップ。共有相手を選ぼう

 

9. 調べた地点を、ほかのアプリなどで調べ直す

経路を検索してから、「んー、やっぱり違うな」と思ったら、「Google Map」などのほかのナビゲーション機能を備えたアプリで、そのルートを調べ直すことができます。具体的には、経路を表示した画面で、「共有」から「経路アプリ」を選択。ここからの操作で、出発地点と目的地を維持したままで「Google Map」や「Yahoo! 乗り換え案内」などでの調べ直しが素早くできます。

▲ルートを検索して詳細を表示した画面で、「共有」をタップ。「経路アプリ」を選ぼう

▲例えば、端末にインストールしてあった「Google Map」を選ぶと、目的地などが維持されたままGoogleマップの画面に遷移した。一方、移動手段などはリセットされているので注意

 

10. 知らない街を、空から見渡す

「マップ」アプリには、「Flyoverツアー」という機能が用意されています。空から街を巡るような視点で、3Dの地図データで、ランドマークをグルッとまわるように表示するコンテンツです。地域名で検索した際に「Flyover」の文字があれば、タップしてみましょう。

▲検索した市町村などで「Flyover」が表示されたらそれをタップ。「Flyoverツアー」というコンテンツの再生が開始される。画面をタップすると、全画面表示に切り変わる。終了するには「×」をタップ

*  *  *

以上、「マップ」アプリの細かいテクニック10個でした。知らなかった小技があれば、ぜひメモしておいてください。

そのほか、覚えておきたいマップアプリの便利な基本操作については、過去記事にてひと通り紹介しています。必要があればそちらもご覧ください。

>> [特集]進化したiPhoneマップ

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

【関連記事】

◆あれっ進化した? iOSの「マップ」アプリを「Googleマップ」と比較!
◆Googleマップと結構違う。意外と知らないiPhone「マップ」使い方のキホン
◆Wi-Fiモデルも外で活躍! オフラインマップの使い方|iPad Hacks

モバイルバージョンを終了