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「タッパーウェアが破産法適用を申請」
今年9月に目にしたこのニュースで、あることを思い出しました。以前、といっても1980年代だと思いますが、その当時こんなテレビCMが流れていました。「タッパーと呼べるのはタッパーウェアだけ」。うーん懐かしい。プラスチック製の食品保存容器を“タッパー”と呼ぶ人は多いと思いますが、そもそもはアメリカ・タッパーウェア(Tupperware)社の製品を指すものなんです。
そんなタッパーが需要減で破産法適用を申請とのこと。そもそも、今のタッパーってどんな製品があるの? と気になり、タッパーウェアブランズ・ジャパンのサイトを見てみたところ、想像以上にいろいろあるんですね。カラフルなモノから食品以外に使える収納まで、かなり幅広い。
でもやっぱりタッパーって食品収納ってイメージです。オンラインショップの「キッチン収納・関連製品」カテゴリには、食品保存容器から米びつ(!)まで、さまざまな製品がそろっていました。その中で目に留まったのが、「2L Sライン(ストレーナー付き)」(2552円)。いわゆる"冷水筒(冷茶ポット)"ってやつです。麦茶とか入れるアレ。
実は我が家、家族が会社や学校に持っていくために、2.1Lの冷水筒を2本、一年中冷蔵庫に常備しています。
冷蔵庫が少々トリッキーな形状で、スペースを効率良く使うために横置きにしています。
いま使っている2.1Lの冷水筒、悪くはないんですが、とにかく洗うのがめんどくさい。
一応、毎回すべてバラしてスポンジで隈なく洗っているんですが(この時点でもう面倒)、隙間とか角の汚れを完全に落とすのは無理。不可能。
そして、もうひとつ大きな悩みが、お茶を入れるがゆえに避けられないパッキンの色づき。外して洗っていても、徐々に茶色くなってきました。
数ヶ月に1回(頻度が少ないって言わないで…)、漬け置き洗いしているんですが、樹脂に浸透したガンコなお茶の成分がキレイに落ちるなんて未来は、おそらくもう訪れない気がします。
パッキン。そうパッキンですよ。液体を入れるために必要不可欠なパッキン。毎回洗うのが激しく面倒で、日に日に色が変わっていくパッキン…。
そんなパッキン悩みを持ち続けていたところに現れたのが、タッパーの「2L Sライン(ストレーナー付き)」というわけです。
サイトに書かれた説明を読むと、長年悩まされてきたパッキン汚れから解放されそうな予感。冷水筒として考えると、ぶっちゃけ価格はめちゃ高いんですが、モノは試し!とポチりました。
なぜこの冷水筒が気になったかというと、公式オンラインショップの商品ページに書かれていたこの一文です。
※この製品のシールはクラス「1」です。密封シール分類については下記URLよりご確認ください。
■漏れそうな気配、微塵もなし
<下記URL>は「密封シール分類について」というページで、水もれに関して説明書きがありました。そして「2L Sライン(ストレーナー付き)」の<クラス1>は
水もれ防止構造規定(※)を満たすもの。
となっています。肝心の水もれ防止構造についてはこのように書かれていました。
※水もれ防止構造:
タッパーウェアブランズ・ジャパンでは、容量の7割の水を入れてシール(フタ)をし、逆さにして静止した状態で、室温に24時間おいても水がもれないことを水もれ防止構造と規定しています。
ふむふむ。要は、もっとも漏れないレベルですよ、ってことのようです。
ちなみに「2L Sライン(ストレーナー付き)」、本当に単純な構造です。
メインとなるのは容器本体と注ぎ口が付いたフタ(タッパーウェアでは「シール」と呼ぶそう)の2パーツだけ。
どうやら、このフタがポイントのようです。
外すと、フタ自体がパッキンの役割を果たしていることが分かります。
閉めるにはちょっとコツが必要なんですが、だからこそしっかり密閉できているであろうことが分かります。
要は食品保存用のタッパーと同じなんですが、しっかり閉まった感から来る安心度は計り知れないものがあります。いやホント。
そ、し、て、洗うのがめちゃラク。
あとは本当に漏れないかどうかなんですが、これがまったくの杞憂でした。なにこの安心感。
新品なのもありますが、漏れそうな雰囲気は微塵もありません。だから、冷蔵庫に横置きしても問題なし!
サイズも、これまで使っていた冷水筒とほぼ変わりません。
漏れない、洗いやすい、パッキンなし。
求めていたモノに出合えたってこういうことを言うのね(高いけど)。
ちなみに耐熱温度は本体が100℃、フタ(シール)が80℃だからお湯も入れられます(ただし、熱い状態だとキャップが浮いてしまう可能性があるので、少し冷ましてからキャップすること)。もちろん食洗機もOKですが、低温コース(60℃前後)にしてくださいとのことです。
そもそもタッパー社のプラスチック製食品保存容器なんて、使ったことがなかったわけですが、さすがは元祖。食品保存容器と同じ構造で液体までOKだなんて、いかに密閉性が高いかが分かります。
そんなことより、今後の手間の少なさを考えると、ジョホールバルの歓喜レベルのうれしさに打ち震えています。でも本国法人の先行きが不透明な中、はたしてパーツの生産は続けてくれるのか。それだけが気になる今日このごろです。
<文/円道秀和(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/646479/
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