CIOから発売された、最大出力100ワットの4ポート充電器「NovaPort QUADⅡ100W」と、最大出力140ワットの3ポート充電器「NovaPort TRIOⅡ140W」を実際に使ってみた印象をご紹介します。複数ポート間で出力を自動で最適配分する機能が便利です。2025年2月3日まで開催中のAmazonのスマイルSaleだと、割引価格で購入可能です。
本記事では、メーカーから提供いただいたレビュー用サンプルを使用しています。
最大出力100Wの4ポート、140Wの3ポート充電器!
大阪に本拠地を置くデジタル製品メーカーCIOから、2024年12月20日に一般発売されたマルチポートの小型高速充電器「NovaPort QUADⅡ100W」と「NovaPort TRIOⅡ140W」を提供いただき、使用してみました。いずれも、クラウドファンディングサイトMakuakeで注目を集め、1,600万円以上の支援を獲得した製品です。
両製品の特徴は以下のとおりです(価格は全て税込です)。
NovaPort QUADⅡ100W
- USB-C x 3、USB-A x 1 の合計4ポートへの同時出力が可能。
- 最大100ワット出力。
- Amazonでの通常価格は9,990円 → スマイルSale価格:8,880円(11%オフ)
- カラーは、ブラックとホワイトを選択可能
NovaPort TRIOⅡ140W
- USB-C x 3ポートの同時出力が可能。
- 最大140ワット出力。
- Amazonでの通常価格は12,980円→ スマイルSale価格:11,480円(12%オフ)
- カラーは、ブラックとホワイトを選択可能
接続ポートを意識せず利用可能!小型化と高出力を実現
複数ポート搭載の充電器には、高出力対応はPCのアイコンが描かれた片方だけ、という製品も多いのですが、CIOのNovaPortシリーズは独自技術「NovaIntelligence」により、接続したデバイスに応じてポート間の出力を自動調整するので、接続するポートを意識せず利用可能です。
また、窒化ガリウム(GaN)半導体チップを立体構造で2基実装する新技術「NovaEngine」により、小型化と充電速度アップ、発熱抑制、安定性向上を実現しています。
本体デザイン、サイズや重量をチェック
パッケージ内には、充電器本体、取扱説明書、製品特徴をまとめたリーフレット、製品保証を通常の1年から2年に延長できる会員登録の案内、SNSキャンペーンの案内が入っています。
充電器本体の表面は、どちらも細かい凹凸のシボ加工が施されています。この加工により、表面がこすれても傷がつきにくくなっています。
コンセントを差し込む面のコーナー(写真右上)が直角となっています。
この形状により、壁のコンセントに挿した際に壁面への密着度が高まっており、安定性・安全性が確保されています。
「NovaPort QUADⅡ100W」「NovaPort TRIOⅡ140W」とも、折りたたみ式プラグの根元部分には、埃や水分の付着によるトラッキング火災を防ぐ絶縁キャップが装着されています。
安全といえば、日本の電気用品安全法に基づく安全性を確保していることを示すPSEマークも、本体に印字されています。
最大出力が100ワット、140ワットという高性能パソコンを高速充電できるハイパワーながら、本体が小型軽量であることが特徴です。
左から、「NovaPort QUADⅡ100W」「NovaPort TRIOⅡ140W」、14インチMacBook Proに付属の充電器(1ポート、最大出力96ワット)と比較すると、CIOの両充電器のコンパクトさが分かります。
重量を手元のスケールで測ってみると、MacBook Proの付属充電器が295グラムと、かなりの存在感があります。
「NovaPort QUADⅡ100W」は186グラム、「NovaPort TRIOⅡ140W」が239グラムと、高出力かつ多ポートながら、CIOの充電器が軽いことが分かります。
ポート間で出力を最適化して自動調整
一般的に、複数ポートを搭載した高出力充電器では、ポートによって最大出力が固定されており、ポートについたアイコンで最大出力が決まっている製品が多いです。
「NovaPort QUADⅡ100W」「NovaPort TRIOⅡ140W」は、ポートに接続された製品に応じた出力を自動調整します。
「NovaPort QUADⅡ100W」の出力仕様は以下のとおりです。
「NovaPort TRIOⅡ140W」の出力仕様は以下のとおりです。
デスク周りで複数ポート搭載の充電器を使用する際、複数のケーブルを挿したままにする方が多いのではないでしょうか。
複数のUSB-Cケーブルを挿したままで使用する際、繋いだデバイスに応じて、無駄なく最適な出力に調整してくれるのは、とても効率的だと感じます。
MacBook ProやiPhone、iPad miniを充電して出力をチェック
「NovaPort TRIOⅡ140W」と「NovaPort QUADⅡ100W」に、14インチMacBook Pro、iPhone16 Pro、iPad mini(A17 Pro)などを接続して、出力の自動振り分け機能を試してみました。
NovaPort TRIOⅡ140W
「NovaPort TRIOⅡ140W」に、バッテリー残量が30%になったMacBook Proを接続してみました。
液晶ディスプレイ搭載ケーブルで測定したところ、88ワット前後での給電と表示されました。
Macの「システム情報」アプリでは、出力100ワットの充電器として認識されていました。これは、筆者の所有するMacBook Proに給電できる上限が100ワットであるためと推測しています。
3つあるUSB-Cポートのどこにケーブルを挿しても、88〜90ワット前後の出力が確認できました。
Pagesでの文書作成、簡単な写真加工、SafariでのWeb閲覧などの作業をしながら充電したところ、30分間でバッテリー残量30%から75%まで充電できました。バッテリー駆動で作業し続けるのに不安を感じる残量から、一気に安心感のあるレベルまで充電できました。
MacBook ProにiPhone16 Proを加えた2台を接続した状態では、MacBook Proへの出力は65ワット前後となりました。
さらにiPad mini(A17 Pro)も加えた3台を接続すると、MacBook Proへの出力は30ワットに調整されました。
この状態でも、以前検証したように、時間はかかるもののMacBook Proを充電可能です。
NovaPort QUADⅡ100W
「NovaPort QUADⅡ100W」は、4つのポートを持ちながらコンパクトなので、ポート間の距離が狭めです。
4つのポートすべてにケーブルを挿してみました。
4つのポートが埋まっている状態でも、ケーブルのコネクタ部分を持てば、差し支えなく抜き差しすることができました。
MacBook Proだけに接続すると出力100ワットの充電器として認識されました。
3つあるUSB-Cポートのどこにケーブルを挿しても、出力100ワットでの給電が可能でした。
3つのポートにMacBook Pro、iPhone16 Pro、iPad mini(A17 Pro)を接続し、USB-AポートにLEDライトを接続すると、MacBook Proへの出力は45ワットになりました。
4ポートで出力が分配されても、フルスピードではないもののMacBook Proを充電できます。
複数デバイス同時充電でも安心!自動振り分けは便利
複数ポート充電器に、複数のデバイスを同時に接続していると、1ポートあたりの出力は低くなってしまいますが、「NovaPort QUADⅡ100W」と「NovaPort TRIOⅡ140W」のいずれも、出力に余裕があるので、全てのポートをフルに使っても、十分な出力を確保できました。
また、筆者はiPhone16 ProもMacBook ProもiPad miniもUSB-Cケーブルで充電していますが、NovaPortシリーズの充電器は複数ポートでの出力を自動分配してくれるので、どのケーブルにどのデバイスを接続しても最適な出力で充電できるのはたいへん便利だと感じました。
ちなみに、今回のレビューにあたり、複数ポート同時使用でのフル充電など負荷のかかる使い方をしたため、充電器に多少の発熱はありましたが、「コイル鳴き」と呼ばれる現象には遭遇しませんでした。
不要充電器の回収サービス、最新モデルへの乗り換え割でお得
CIOでは、不要になった充電器(他社製品を含む)を回収し、Amazonの3%割引クーポンかMakuakeの割引が利用可能な「回収サービス」を実施しており、お得に新製品に買い替えが可能です。
また、Novaportシリーズ第1世代製品から、小型で安定性も向上したNovaport Ⅱシリーズに買い替る場合、AmazonのCIO公式ストアで使える35%オフクーポンがもらえる「乗り換え割」特典が提供されます。
詳細はCIOのWebサイトでご確認ください。
まとめ:複数ポートで使用してもハイパワー、セールは購入のチャンス
「NovaPort QUADⅡ100W」と「NovaPort TRIOⅡ140W」を使ってみて、1ポート接続時のハイパワーは筆者の環境では持て余すほどでしたが、複数のデバイスを同時に接続しても十分なパワーで充電できるのが便利だと感じました。
ハイパワーながらコンパクトなので、壁面コンセントでもテーブルタップでも他の機器と併用しやすいですし、差し込みの安定性や絶縁キャップなどの安全対策も施されており、安心して利用できる充電器だと思います。
充電器としては少々、値の張る製品だからこそ、Amazonのセールを活用して購入するのに向いていると言えるかもしれません。
参照:CIO 製品ページ (1), (2), 充電器回収サービス(CIO製品, 他社製品), 乗り換え割, , Amazon (1), (2)
- Original:https://iphone-mania.jp/goods-592092/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato