【キャッシュレス決済の現在値】
かつての「Tカード/Tポイント」は、2024年4月に「Vカード/Vポイント」へとリニューアルされました。
…というところまでは、皆さんきっと耳にしていると思います。一方、「VポイントPay」というスマホ決済向けのアプリのことはどうでしょうか? 実は、貯まったVポイントを使ううえで、重要なツールです。
本稿では、そんな「VポイントPay」について、概要をチェックしていきましょう。
■まず「Vポイント」アプリを準備
まずは大前提として「Vポイント」アプリのおさらいです。こちらはポイントを貯めるために使うベーシックなアプリだと思っておきましょう。
Vポイントを貯める手順は複数ありますが、基本となるのが、スマートフォンの「Vポイント」アプリを店頭で提示すること。決済の際に、アプリ画面のバーコードを読み取ってもらうことでVポイントが貯まります。このアプリに表示される仮想のポイントカードは「モバイルVカード」とも呼ぶので、検索の際に混乱しないようにしておきましょう。
利用開始時には、App StoreやPlayストアからアプリをインストールし、画面指示に従って初期設定を行えばOKです。新規でポイント会員登録を行うこともできますし、昔Tカードを使っていたという人ならば、氏名や住所などの情報からIDを検索して、その情報を引き継ぐこともできます。
ちなみに新規発行後にも、「マイページ」タブからは、他のVポイントカードからポイントを移行したり、三井住友カードや三井住友銀行(Olive)といったVポイントサービスと連携したりすることが可能です。もし利用中の方は設定しておくと良いでしょう。
この「Vポイント」アプリ内でも、溜まった「Vポイント」を「Vマネー」という電子マネーへ変換することで、バーコードを読み取ってもらっての支払いに利用できます。なお、Vポイントが足りない場合には、現金やクレジットカードからVマネーをチャージすることも可能です。
■別のアプリである「VポイントPay」を使おう
では本題に移りましょう。先述した「Vポイント」アプリとは、別のアプリとして用意されているのが「VポイントPay」アプリです。
こちらも「Vポイント」アプリで貯めたVポイントを、残高としてチャージすることで、決済に利用できます。クレジットカードや銀行口座からのチャージにも対応します。
もちろん、「『Vポイント』アプリでも決済ができるのに、わざわざもうひとつ別のアプリを追加して使い分けるのは面倒そうだな…」と感じる方もいるでしょう。しかし、「VポイントPay」アプリには、バーチャルなVISAカードを駆使して、Apple PayやGoogle Payを使っての「Visaタッチ」や「iD」を使った非接触型決済が使えるようになる、というメリットがあるのです。
まず「VポイントPay」アプリをインストールし、画面指示に従って初期設定を進めます。
続いて、「V会員番号」を入力して連携を行います。「VポイントPay」アプリの「チャージ」ボタンをタップしてから、「V会員番号(Tカード番号)で連携」を選択。この「V会員番号」は、先に紹介した「モバイルVポイント」アプリの「ホーム」タブを最下部までスクロールしたところにある「V会員番号を表示する」をタップすることで確認できます。
そして、iOS版では「Apple Payをはじめる」をタップし、所定のメールアドレスでの認証操作を行うことで、Apple Payに「VポイントPay」のバーチャルなカードが追加できるようになります。
* * *
ショッピングや、飲食店、ガソリンスタンドでの給油など、もらえるポイントをしっかり抑えておきたいという人なら、改めて「Vポイント」アプリと「VポイントPay」アプリの登録を検討してみる価値はありそうですね。
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/659411/
- Source:&GP
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