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iPhone17 /17 Pro向け120Hz OLEDディスプレイをLGが増産へ

iPad Pro(M4)の販売台数が想定よりも少ないことに伴い、搭載するタンデムOLEDディスプレイの供給数が減少しているLG Displayにおいて、製造ラインをiPhone向けOLEDディスプレイに転用する計画が具体化しています。

LG Displayはこの製造ライン切り替えにより、iPhone17シリーズおよびiPhone17 Proシリーズ向けOLEDディスプレイの製造枚数を増やす予定です。

Appleへの提案が承認、7月から製造開始

今回の製造ライン切り替え計画は、iPad Pro(M4)向けタンデムOLEDディスプレイの出荷枚数減少に伴い、2024年10月にLG DisplayがAppleに対し、製造ラインの一部をiPhone向けOLEDディスプレイ向けに切り替えることを提案したのが承認されたことに伴う動きです。

韓国メディアThe Elecによれば、LG Displayは製造ラインの切り替えに伴って新たに必要となる製造装置を2025年3月までに納入させ、6月末までに設置を完了し、早ければ第3四半期(7月〜9月)にiPhone向けOLEDディスプレイの製造を開始する予定です。

iPhone17/17 Proシリーズ向けLTPO-OLEDディスプレイを製造見込み

新たに製造されるOLEDディスプレイはiPhone17シリーズおよびiPhone17 Proシリーズ向けのもので、ディスプレイ種別は全て低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-OLEDディスプレイになる見通しです。

LTPO-OLEDディスプレイの採用により、iPhone17 ProシリーズだけではなくiPhone17シリーズにおいても最高リフレッシュレート120Hzが実現されることが確実視されています。

iPhone17かiPhone17 Air向けOLEDディスプレイ受注?

iPhone17シリーズおよびiPhone17 Proシリーズでは、LG Displayが全4モデルのうち3モデルのOLEDディスプレイを供給すると予想されています。

LG Displayは現在、iPhone16 ProとiPhone16 Pro Max向けLTPO-OLEDディスプレイを供給していますので、iPhone17 ProとiPhone17 Pro Maxに加え、iPhone17かiPhone17 Air向けのそれを供給することになりそうです。

そのため、自ずと出荷枚数が増加すると考えられることから、新たに製造ラインを整備することなく稼働率が低下したiPad Pro(M4)向けタンデムOLEDディスプレイの製造ラインを切り替えることにした模様です。

BOEはiPhone17シリーズ向けOLEDディスプレイの受注困難

なお、iPhone17シリーズおよびiPhone17 Proシリーズ向けOLEDディスプレイは、Samsung Displayが4モデル全てに供給、LG Displayは上記の通り3モデルに供給し、中国BOEは現時点では受注できないとの見通しをThe Elecは示しています。

BOEは、iPhone16e向け多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)-OLEDディスプレイの大多数を供給しています。

Source:The Elec

Photo:Private Talky(@privatetalky)/X, Asher(@asherdipps)/X

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