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iPhone17 Air/Proへの搭載も?偏光板がない高輝度・薄型OLEDが展示

偏光板の代わりにカラーフィルター関連技術であるCoE(Color Filter on Encapsulation)によって消費電力を削減し、透過率を高めることで高輝度を実現するOLEDディスプレイを、Samsung DisplayがMobile World Congress 2025(MWC 2025)に展示します。

1.5倍の明るさの実現や、37%少ない消費電力が特長

Samsung Displayが現地時間2025年3月3日からMWC2025で展示するのは、CoE技術によって偏光板を取り除いたOLEDディスプレイで、同社は「Eco²OLED」の呼称で今後販売する予定です。

「Eco²OLED」の特長についてSamsung Displayは、現在のOLEDディスプレイと同じ消費電力なら1.5倍の明るさを、同じ明るさなら37%少ない消費電力で実現されると説明しています。

輝度の具体的な数値として、標準でのピーク輝度が3,000ニト以上、屋外でのピーク輝度は5,000ニトが実現されます。

iPhone16およびiPhone16 ProのOLEDディスプレイの場合、屋外でのピーク輝度は2,000ニトです。

iPhone17 Airに最適、iPad Pro向けには2027年から製造と噂

「Eco²OLED」は偏光板を使っていないため、現行のOLEDディスプレイと比べておよそ20%の薄型化も実現されます。

これは、iPhone17シリーズにラインナップされる薄型モデルであるiPhone17 Airに搭載するのに最適と考えられます。

また、薄くなって柔軟性が増すということは、iPhone17 Airの薄型化技術をもとに開発されていると噂の折りたたみiPhoneのディスプレイとしても適しています。

偏光板のないOLEDディスプレイに関する具体的な情報として、2027年下半期(7月〜12月)からiPad Pro向けのOLEDディスプレイとして製造が開始されると、Omdiaが報告していました。

iPhone向けに、Galaxyよりも先に最新OLEDを供給中

「Eco²OLED」についてinnoGyanは、2026年モデルのGalaxyに搭載されると予想しています。

Samsung Displayは最新の有機EL素材を採用したOLEDディスプレイをGalaxy向けよりもiPhone向けに先行して供給していますので、早ければiPhone17シリーズの一部モデルへの搭載も検討されているかもしれません。

Source:Samsung Display via innoGyan

Photo:Asher(@asherdipps)/X

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