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話題がいっぱいのクルマにオートバイ、自転車。知っておきたいビークルニュース2025【2025ベストヒット大予想】

【2025ベストヒット大予想】

期待のニューモデルから人気車のリニューアル…。今年もワクワクさせるような乗り物のニュースが入ってくる。クルマやオートバイ、自転車がどんなトレンドなのかを知っておこう。

*  *  *

「東京オートサロン2025を見て思ったのですが“クルマをどう使うのか?”という意味でのライフスタイル的提案も多かったように思いました」と竹岡さん。

最近は既存モデルのPHEV化や運転支援システムの大幅な進化など、環境と安全性に着目した車種が増えてきている。その一方で、個性的なデザインやユーザビリティを向上させたモデルも注目を集めるようになってきている。

「そんな傾向があるので、今年いろんな意味で元気な方向へ進むのではないかと思います」

例えば1月30日に発表されて話題になっているスズキの「ジムニー ノマド」。既存のシエラの5ドア化というだけでなく、乗降性や居住性の向上、荷室の拡大など、利便性と快適性に注目した新型モデルだ。

「またサーキットからラリーレイド系、それに可愛い系のポップな街乗り車など、様々な性格と性能を与えられた車種が続々と出てくると思います」

確かにひとつのモデルでは、数多くのユーザーの要求を満たすことはできない。“こういう時はこのクルマ”というメーカー側からの提案型のモデルが、さらに増えていくことが予想される。つまり、“多様化の時代”が訪れるのかもしれない。

モータージャーナリスト 竹岡圭さん
クルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートし、バラエティTV番組のMCも務める自動車評論家。ラリーやレースにもドライバーとして参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

<クルマ→デザインやユーティリティが多様化>

■都市からアウトドアまで快適性と利便性を備えて走れる

スズキ
「ジムニー ノマド」(265万1000円~)

売れること間違いナシ。オフローダーとしての性能はしっかり保たれていて、後部ドアがあるのは利便性が高いですね(竹岡さん)

ジムニーシリーズ初の5ドアモデル。これまでも人気だった悪路走破性の高さを維持したまま、居住性や快適性、利便性を向上させている。安全面では衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備。

▲単純に4ドア化だけでなく座席を後方に移し、乗降性の向上などの設計が施されている

▲エンジンは信頼性の高い1500cc DOHC。街中から悪路まで扱いやすい出力特性になっている

▲ホイールベースを340mmを延長したことで、直進安定性と操縦安定性向上も実現している

▲本格的な悪路を走破する際に頼りになる、5MT仕様も用意されている

■デザインはもちろん運動性能でも発売以来大人気!

三菱
「デリカミニ」(183万7000円~)

デザイン性もさることながら、特にグリップコントロールなどの運動性能の出来栄えが素晴らしいモデルです(竹岡さん)

発売から2年近くが経過しているが、依然人気が高いスーパーハイトワゴン。砂利道など未舗装路の運転も安心で快適な走行性能、運転支援機能なども搭載。日常からアウトドアまで使えるユーティリティプレイヤー。

▲荷室の開口部高は1080mmで幅は1050mm。高さのある荷物や重い物でもラクに積み下ろしができる

▲悪路でも安心して走れるグリップコントロールやヒルディセンコントロールなどを装備している

■キュートな姿で手頃なサイズと価格のEVコンパクトカー

ヒョンデ
「インスター」(284万9000円~)

サイズ感が良いですね。フル充電で最大300kmを余裕で走れるので日常使いはもちろん、少し遠出する時も安心です(竹岡さん)

丸型ライトでキュートな表情と角の取れた四角形ボディデザインの4人乗りコンパクトSUV。外観からは想像できない、広く快適な室内空間も有している。また、ヒョンデのテクノロジーを駆使した、様々な安全装備に運転支援システムを搭載している。

▲フロントパネルには、視認しやすい10.25インチのカラーLCDメータークラスターを装備。インテリアも温かみのある可愛さに仕上げられている

▲フロント丸型ライトとは対照的に、リアのブレーキランプなどは四角を並べたデザイン

▲駆動用バッテリー容量は49kWh。モーターは最高出力85kw、最大トルク147N・mを発揮する

■ロードスポーツと呼べるほどの性能。SUV「マカン」のEV版!

ポルシェ
「新型マカン」(998万円)

マカンはSUVの中でも飛び抜けて性能が良いことが知られています。800Vシステムの余裕を活かした走りは圧巻です(竹岡さん)

パワーユニットは最大出力340ps、最大トルク563N・mを発揮、0-100km/h加速5.7秒。SUVとは思えないスポーツカー並みの性能を持ち、もちろんオフロードの走破性能も高く、快適に走ることができる。

▲ボディは一眼でポルシェと分かる伝統的なデザインを踏襲。精悍さとモダンさが融合している

▲パワーユニットから発揮されるトルクはオフロードでの力強い走行性を約束してくれる

▲インタラクティブはインフォテイメイトを提供してくれるApple CarPlayに統合されたApple Centerを搭載

■フォルクスワーゲンのEVミニバンが夏に日本投入決定

フォルクスワーゲン
「I.D BUZZ」(価格未定)

VWバスとはまた雰囲気は違うけれど、EV化されてもデザインが可愛い。室内も静かなので大人数で盛り上がれます(竹岡さん)

本国ドイツではBulli、日本ではワーゲンバスの愛称で呼ばれるTypeIIが生まれ変わったゆったり乗れるワゴン。長らく待たれていたが、この夏に日本に投入されることが決定。欧州仕様同様、ロングドライブをラクにする様々な安全機能と運転支援システムが搭載される予定。

▲デザインは昔のワーゲンバスのイメージを踏襲しながら現代的にアレンジ。アイデンティティが受け継がれている

■自転車&オートバイの潮流も押さえておこう!

日常の移動のアシとしても、趣味として楽しめるのが自転車とオートバイの両「二輪車」。今の傾向はどんな特徴があるのかを探ってみた。

*  *  *

オートバイと自転車はどちらも二輪。走っていないと倒れてしまう乗り物だ。

オートバイは、カワサキの『メグロS1』と『W230』、ホンダの『GB350』といった70年代から80年代前半を彷彿させるモデルが話題。どれも丸みを帯びたタンクに一体感のあるロングシート、そして空冷エンジンにアップライトのハンドル。いわゆるスーパースポーツとは一線を画するデザインで、オールドファンには懐かしく若者の目には新鮮に映るはず。エンジンの鼓動と心地良い風、マシンとの一体感を感じながらツーリングに出たい気持ちになってくる。

一方、自転車は電動アシストとスマホアプリを連携したコネクテッド化に注目。高性能化が進んでいて、楽に、そして長く走れるようになってきた。日常の街中移動はもちろん、趣味としても使えるモデルが増えている。

特に「スマーロ」は、AIドライビングシステムを搭載のオートマチック7段変速。まさに未来の自転車といった感じに仕上がっている。

2025年はオートバイも自転車も、従来の一辺倒のイメージから乗る人の目的によってデザインや性能が選べる幅が広がり、“多様化”がさらに進んでいくはずだろう。

ライター 松尾直俊
自転車とオートバイの“二輪二刀流”が趣味。どちらもロードレース経験があり、今もトレンドを追いかけている

<オートバイ→21世紀に甦ったレトロなデザインがトレンディ>

■伝統の「メグロ」を復活させた最新モデル

Kawasaki
「MEGRO S1」(72万500円)

232ccなのに特に低中回転域では、まさに昔のメグロの大排気量を彷彿させるトルク感で楽しい乗り心地を発揮します

メグロは1924年創業の日本最古のメーカー。その名を冠したこのモデルは、232cc単気筒エンジンを搭載。リズミカルな心地良い鼓動と低音の独特なエキゾーストノートを感じながら、メグロならではの世界観で走ることができる。

▲往年のメグロの設計に倣ったポジショニング設計は、リラックスした姿勢で車体を操ることができる

■クラシカルで重厚な印象を与えてくれるデザイン

HONDA
「GB350 C」(66万8800円)

一見すると重厚ですが、実はとても操りやすいモデル。マシンとの一体感を感じながら、リラックスして乗れます

クラシカルなテイストを際立たせたデザインが特徴。しかし、スリップしやすい路面での安心感を高めるHondaセレクタブルトルクコントロールなど、最新の機能が搭載されている。

▲カラーは、より精悍なイメージを感じさせてくれるガンメタルブラックも用意されている

■1965年に誕生したWブランドの250ccクラス

Kawasaki
「W230」(64万3500円)

メグロS1と同じ232cc単気筒エンジンですが、また違った味付けがされている感じ。操作性も良くて楽しいです

1965年に誕生し、かつて一世を風靡したメグロのWシリーズをブランド化。2024年に誕生した232ccネオレトロスポーツモデル。走り出すと“操る”楽しさを感じさせてくれる。

▲オーセンティックなレトロスタイリングでシート高も低く設定されているので、小柄な人でも乗りやすい

<自転車→電動アシスト&コネクテッドへと進化していく>

■最新のAIドライビングシステムを搭載!

BESV
「SMALO LX2」(39万8000円)

漕ぎ出した瞬間にこれまでにない感覚。アシストとオートマシフトは滑らかで力強く、未来の自転車という感じです

平坦地から坂道まで、AI制御のスマートモードで常に最適なアシストを自動出力してくれる。シフトチェンジもオートマチック。施錠時はE-LOCKの手動でワンタッチ、解錠時はAPPからでも、パスコード入力の手動でも対応でき、乗る人のストレスを極力軽減した設計になっている。

▲504Whのバッテリーを搭載して、ヘッドランプも内蔵式。高性能をシンプルなデザインに詰め込んでいる

▲アプリと連携するIoT機能ユニットはトップチューブに内蔵。シームレスにライダーと自転車を繋いでくれる

■小型軽量でかわいくてもしっかり走れる

キャノンデール
「Compact NEO」(29万円)

20インチホイールに少し太めのタイヤは、安定感があって走りやすいです。アップライトなポジションもラク!

リアハブドライブのアシストシステムを搭載。軽量で丈夫なアルミフレーム採用で重量も18kg未満。さらにハンドルとペダルは折り畳むことが出来るので、駐輪や保管の場所、持ち運びにも困らない。手軽に、気軽にタウンユースしたい人にピッタリ。

▲ハンドルは可動式ステム採用でフレームと並行に折り畳むことができる

▲8段変速のギアにリアハブドライブユニットで、しっかりした走りができる

■あのスマチャリにディスクブレーキモデルが登場

SmaChari
「RAIL DISC-e」(21万8900円)

最初、後付けはどうなのかなと思いましたが、乗ってみると漕ぎ出しからスムーズなアシスト感が抜群でした

ホンダが4年の歳月をかけて開発した「SmaChari」システムをKhodaabloomの自転車に搭載してe-Bike化。スマホアプリをコントローラーとしてアシスト機能を発揮する。

▲ダウンチューブにバッテリーユニットを取り付けても重量は約16kgとe-Bikeとしては軽量

▲好評だったRAIL ACTIVE-eがディスクブレーキ仕様に。制動性の安定感がさらに向上している

▲アシストユニットはクランク部に。ロスが少なく、ダイレクトなアシストが得られる

▲リアディレーラーは安心のSHIMANO製ALTUS RD-M310、スプロケットはワイドな12-32T

 

>> 特集【2025ベストヒット大予想】

※2025年2月6日発売「GoodsPress」3月号58-61ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/松尾直俊>

 

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