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アームのぐりんぐりんを制した先にあるのは?「DJI OSMO Mobile 7P」を正直レポ

SNSやYouTube、はたまたライブ配信まで、手ぶれナシで滑らか、高クオリティの映像が手軽に撮影できると人気のスマホ用ジンバル。安価なモノからプロレベルまで数多く発売されていますが、「どの1本がベスト?」「自分に果たして使いこなせるか?」と不安に思いませんか。そういう筆者も購入まで二の足を踏んでいたのは同理由でした。

そんな中、2月発売の「DJI OSMO Mobile 7P」が非常に使いやすいと噂を聞きつけて、これは好機と購入。ガチで動画初心者のワタクシの、ジンバルデビューまでの道のりを公開・正直レビューしてみます。

 

■最初の2時間は上手く操作できずにドタバタ

「DJI OSMO Mobile 7P」(1万8480円)は、Osmo Mobile 7シリーズの上位モデル。カメラとライト付きの多機能モジュールを標準装備し、ソロ撮影や追従撮影が簡単できると話題の1台です。本体とモジュールに、スマホ用クランプ、USB-Type-Cケーブル2本のみと装備はシンプル。本体のボタン類は全部で6つ。正面4つ、背面にトリガーが1つ、サイドのホイールでほぼ全操作ができる仕組みです。

公式アプリ「DJI Mimo」をスマホ側にインストールし、ジンバルとペアリングすると、各ボタンなどの“クイックスタートガイド”が立ち上がります。まずはそちらでザックリ使い方を頭に入れ、実機をいろいろいじってみることに。

最初の印象は「じゃじゃ馬過ぎる!」「え、初期位置に戻らん!」と約2時間も超ドタバタに。ぐったりしたり、ぐりんぐりんするアーム部分を4つのモード(パン&チルトフォロー/パンフォロー/パン&チルトフォロー/スピンショット)を駆使しながらまずは手懐けることからスタート。

扱いに慣れてきたところで、続いては多機能モジュール操作へ。クランプサイドに強力な磁石でバチっと装着。

トリガーを引くとグリーンの枠が立ち上がり、対象をタップ。するとActiveTrack 7.0と呼ばれる自動追従が可能となります。

iPhone純正のカメラアプリやInstagramなどにも対応し、自撮りの場合は“パー”や“チョキ”などのジェスチャーで追従の有効・解除に撮影コマンドが出せます。これはソロ撮影民には嬉しいのでは!? ちなみに純正以外のアプリ使用時は、追従対象を検出・一時解除をすると同モジュールの正面ランプが緑や黄色になります。

加えてモジュールにはライトも搭載。サイドホイールを長押し・二度押し、くるくると回して調整。本体サイドのボタンでも明るさと色が変えられるので焦ったときはこちらを。

なお、同シリーズ「DJI OSMO Mobile 7」(1万3310円)も同時発売していますが、購入の決め手はサイドホイールでズームできることと、延長ロッド搭載の2つでした。

撮影中滑らかなズームは実際に重宝しますし、ロッドは足元からのショットや引きで撮影したい際にかなり使える印象。確実に駆使する予定なら7Pを個人的にもオススメです。

実際に旅先で活用して気づいたことは、撮影モードと縦横を決めたら、録画ボタンとズーム用のサイドホイール以外はほぼ使わずともキチンと映像が撮れるという事実。迷ったら専用アプリの「ショットガイド」を見れば“どう撮るべきか”を丁寧に動画付きでレクチャーしてくれます。

作例と同じ画が撮れたかの比較もできるので実に初心者フレンドリー。なお、内蔵の三脚は自撮りなどには活用できますが、真上からの撮影はスマホの重量的に耐えられず…、そこは注意が必要でした(別売り三脚利用が公式で推奨されています)。

とにかく、使っていくうちに操作が身に付くので実践あるのみ。一度コツを覚えればあとはサクサク撮影できるので、「え、こんなに簡単なんだ」と驚くはず。

思わず「この際YouTuberデビューしちゃおうかな」なんて考えもよぎるほど! まさに動画撮影デビューにぴったりの1本、手に入れて損はないはず。

>> DJI「OSMO Mobile 7」シリーズ

<取材・文/相川真由美>

相川真由美|エディター/ライター。ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で約10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、航空関連の取材・インタビューを中心に執筆中。

 

 

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