個性豊かなブランドがひしめく時計業界にあって、唯一無二の存在感を放つのが「テンデンス」。2007年創業とまだ若いブランドながら、分厚く巨大なケースとインパクトのあるルックスで、独自の世界観を確立しています。
そんなテンデンスから2025年、ブランド初となるトゥールビヨン搭載モデル「TOURBILLION(トゥールビリオン)」(TY230000:49万5000円)が登場。巨大なスケルトンケースに、世界三大複雑機構のひとつであるトゥールビヨンを搭載し、圧倒的な存在感を誇ります。ファンならずとも見逃せない1本です。
テンデンスは、親子3代にわたってウォッチビジネスに携わってきたフィリッポ・ジャルディエッロ氏と、ファッション業界で活躍していたイタリア系スイス人のガブリエル・ジェルミーニ氏という、異なる分野のプロフェッショナルによる“奇跡的な出会い”から誕生したブランドです。
時間はただ過ぎ去るものではなく、積み重ねることでその人の人生を形づくるもの。テンデンスの創業者2人の胸の内には、「いつか、10億秒を刻み続けるトゥールビヨンを作りたい」という思いがあったといいます。
10億秒=およそ30年。その長い時を共に過ごす時計として登場したのが、今回発表された「TOURBILLION」。名前はもちろん、複雑機構“トゥールビヨン”と、“10億”を意味する“billion”を掛け合わせたものです。
複雑機構を擁した機械式手巻きムーブメントはステンレス製インナーケースに収められ、さらにその全周を直径50mmの巨大な透明ケースが覆います。ケース素材には、一般的なガラスよりも光透過率や高度に優れたK6クリスタルを採用。
インナーケースも側面の一部がくり抜かれており、ムーブメントの精緻な動きを外側からもじっくり堪能できる構造に。機構の奥行きや立体感までも感じ取れる、視覚的な魅力を備えた仕上がりです。
むろん最大の見どころは、9時位置にセットされたトゥールビヨン。目にも止まらぬケージの回転は、眺めるほどに“時が確かに刻まれている”ことを実感させてくれます。
さらに、1時位置と5時位置に配されたツインバレルがパワフルな駆動力を生み出し、約60時間のロングパワーリザーブと安定した精度を実現。もちろん、テンデンスの代名詞ともいえる独特なフォントの立体的な3Dインデックスも健在で、視覚的なインパクトを強く印象づけます。
これまで、どちらかといえばポップでカジュアルなデザインを得意としてきたテンデンス。そんなブランドのイメージを、良い意味で覆すのが今回の意欲作です。
極めて繊細な複雑機構を搭載した本モデルは、まさにコレクター垂涎の一本。生産数は、世界でわずか10本のみという超限定仕様となっています。
まるで宙に浮かんでいるかのような、現代アートのような佇まいの専用ケース。そして、従来のテンデンスとは一線を画す、桁違いの価格設定も大きな話題を呼びそうです。
これまでのファンはもちろん、ラグジュアリーな機械式時計を求める層にも刺さる一本。テンデンスが切り開く、新たな領域に注目です。
>> テンデンス
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/672711/
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