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「着ると暑い」は誤解でした…。実は着たほうが得する“涼しい&快適”なインナー5選

【2025年 夏ファッション小物特集 #3】

年々厳しさを増している日本の夏。じっとしているだけでも汗ばみ、外回りや通勤はもちろん、室内でも体力を奪われるような暑さが続きます。「インナーなんて着ていられない」と思うのも無理はありません。

しかし、インナーは単なる“機能服”ではありません。特にビジネスシーンでは、「インナーを着ている=身だしなみが整っている」といった印象につながります。たとえ見えなくても、意外と見られているもの。インナーは、今や“見えないエチケット”ともいえる存在になりつつあります。

また、着ることで得られるメリットも少なくありません。汗ジミや透けを防ぎ、Tシャツやシャツの見た目も清潔に整います。吸汗速乾や防臭・消臭などの機能が、汗ばむ日でも快適な着心地をサポート。さらに、皮脂や汗による黄ばみから服を守ってくれるため、お気に入りの一着を長く着続けることもできます。

“暑さ対策=着ない”ではなく、“涼しく過ごすために着る”。この夏をより快適に過ごすための、高機能インナーを5点ご紹介します。

スタイリスト/宇田川雄一さん
ファッション&モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】見た目も着心地もスマートに。“透けない”高機能インナー

SEEK(シーク)
「【汗取りパッド付き】Uネックノースリーブレス」(3630円)

▲カラーは写真のシークベージュの他、ホワイト、グレーの3色をラインナップ

2003年の誕生以来、高級素材と日本の技術を融合させ、国産インナーの頂点を追求してきたグンゼの最高級ブランド「SEEK」。中でもこの「【汗取りパッド付き】Uネックノースリーブレス」は、夏の装いをスマートに仕上げたい人にぴったりの1枚です。

首まわり・袖・裾はカットオフ仕様で、TシャツやYシャツの下でも響かず、清潔感のある印象に。乳首の透けも自然にカバーしてくれるため、見た目の安心感も高まります。後ろ襟は従来モデルより4cm深く設計されており、ポロシャツなどの下でもインナーが見えにくくなっています。

強撚糸を使ったシャリ感のある生地で、肌離れがよく蒸し暑い日もサラリと快適。抗菌防臭・消臭加工を施しており、汗のニオイも気になりません。さらに脇部分には汗取りパッド付きで、汗ジミを防いでくれるのも嬉しいポイントです。筆者も数年愛用していますが、型崩れしにくく、長く快適に着られる1枚です。

>> SEEK

【アイテム2】日常にも外遊びにも◎。モンベルの“最涼”インナーが手放せない!

mont-bell(モンベル)
「ジオライン クールメッシュ Tシャツ」(2860円)

▲カラーは写真のライトグレーの他、ブラックの2色をラインナップ

モンベルのインナーの中でも、涼しさ重視なら「ジオライン クールメッシュ Tシャツ」がおすすめ。

肌との接触を減らす立体構造でべたつきを防ぎ、汗をかいてもすぐ乾いてサラリと快適。通気性に優れたメッシュ素材に加え、縫い目のごろつきを抑えるフラットシーマー仕様で、長時間着ていてもストレスを感じにくい設計です。

微細な凹凸による優れた肌離れと、汗の気化熱で自然にクールダウンできるのが特長。においの元になる菌の繁殖を抑える制菌加工も施されており、洗濯を繰り返しても防臭効果が長持ちします。

通勤や日常はもちろん、キャンプやランニングなどのアクティブシーンにも活躍する、夏の定番インナーです。

>> mont-bell

【アイテム3】ひんやり快適。姿勢までサポートする機能派

WORKMAN(ワークマン)
「エックスブースター冷感半袖Vネック」(1500円)

▲カラーは写真のネイビーの他、ホワイト、ブラックの3色をラインナップ。※5月下旬入荷予定

姿勢を整えながら暑さにも対応。そんな理想を叶えてくれるのが、ワークマンの「エックスブースター冷感半袖Vネック」です。3D設計とコンプレッション構造により、上半身を自然と引き寄せて、美しい姿勢に導いてくれます。

肌に触れた瞬間にひんやりと感じる接触冷感や、さらっと快適な生地感、首元をすっきり見せるVネック仕様、UVカット機能など、暑い季節にうれしい機能が満載。外出時はもちろん、在宅ワークや家事のシーンにもぴったりです。

背中と脇下には通気性の高いメッシュ素材を配置し、ムレを効率よく放出。速乾性にも優れており、汗をかいてもベタつきません。脇部分には消臭テープを採用し、ニオイ対策も万全。

さらに、腰や肩甲骨まわりにはスタビライザーを内蔵し、体幹をサポート。姿勢補正と冷感機能の両立で、長時間のデスクワークや立ち仕事にも頼れる一枚です。

>> WORKMAN

【アイテム4】着るだけで−5℃!?汗ばむ日に頼れる冷感インナー

TIGORA(ティゴラ)
「iCOOLインナー クルーネック半袖」(1299円)

▲カラーは写真のホワイトの他、ブラックをラインナップ

「iCOOLインナー」は、遮熱・接触冷感・吸熱放熱の3機能で、衣服内の温度上昇を抑えてくれる高機能インナーです。

水分に反応して熱を吸収・放出する特殊繊維が、−5℃以上の遮熱効果を発揮。ナイロン素材のなめらかな肌触りと、ひんやりとした着心地で、汗ばむ季節も快適に過ごせます。

接触冷感で肌を心地よく冷やしつつ、遮熱と放熱が衣服内の暑さをコントロール。サラッとしたツルツル素材で着脱もスムーズです。

半袖・長袖・Vネックなど豊富なラインナップも魅力。暑い季節のベースレイヤーとして、毎日頼れる一枚です。

>> TIGORA

【アイテム5】「何も着てない」ような斬新設計。鍵を握るのは”ハーフ丈”

in.T(インティー)
「エアリーハーフ汗取り付きスリーブレス」(1650円)

▲カラーは写真のクリアベージュの他、ブラックの2色をラインナップ

「エチケットは大事。でもインナーで暑くなるのは避けたい」そんな声に応えるべく誕生したのが、in.Tの新シリーズ〈Airy half〉です。

風が通りやすいようウエストまわりの生地を大胆にカットし、汗をかく部分だけに生地を配置。極限まで無駄をそぎ落とす発想で、まるで何も着ていないような軽さと涼しさを実現しています。さらに、従来品より伸縮性の高い素材を採用。短めの着丈でもずり上がりにくく、しなやかに体にフィットします。Tシャツ専用インナーとして、究極の涼しさを追求した一枚です。

襟・袖・裾には縫い目のないカットオフ仕様を採用し、Tシャツのシルエットを邪魔しないスマートなデザインに。

さらに、進化した一体型の脇汗パッドが汗ジミをしっかり防ぎます。広めに設計されたネックラインにより、外からインナーが見える心配もなし。猛暑を乗り切る一枚として、ぜひ試してみたいアイテムです。

>> in.T

*  *  *

ひと昔前までは、インナーといえば白くてシンプルな肌着が主流で、汗取りや透け防止のために着る“脇役”的な存在でした。しかし今では、その立ち位置が大きく変わりつつあります。

冷感、速乾、防臭、遮熱、UVカットなど、インナーは“機能で選ぶ時代”に。見えない部分ですが、着ることで体感温度も、着こなしの印象も、そして日々の快適さも変わってきます。毎日着るものを少し変えるだけで、暑さのストレスがグッと減るはず。だからこそ、この夏は一度、今どきの高機能インナーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

>> 2025年夏ファッション小物特集

<取材・文/宇田川 雄一 メイン写真/田中利幸>

 

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