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OpenAI、ジョナサン・アイブ氏と提携し次世代AIデバイス開発へ──65億ドルで「io」を買収

OpenAIは、元Appleの最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏と正式に提携し、新たなAIハードウェアの開発を進めていることを発表しました。これに伴い、アイブ氏が共同設立した企業「io」を約65億ドル(約1兆円)で買収する計画であり、規制当局の承認を経て今夏にも完了する見込みです。

OpenAIはアルトマンCEOとアイブ氏のプロモ動画を公開

アイブ氏は、「過去30年の経験すべてがこの瞬間のためにあったように感じている。今回のプロジェクトは私たちの想像力を完全に捉えた」と語り、開発中の製品に深く関与していることを明かしました。

OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、アイブ氏から試作機を受け取り自宅でテストしていることを明かし、「これは世界が見たことのない、最もクールな技術になる」と自信を示しました。

このデバイスは「画面のないスマートフォン」とも噂されており、音声操作を前提としたまったく新しいインターフェースを採用する可能性があります。類似の製品としてRabbit R1Humane Ai Pinがありますが、OpenAIとアイブ氏のチームが手がけることで、より洗練された体験が期待されています。

アイブ氏率いるデザイン会社LoveFromがハードウェア開発に着手

開発には、アイブ氏のデザイン会社「LoveFrom」が全面的に関わり、OpenAIの全製品デザインも今後担当する予定です。また、ioの共同創業者で元Appleデザイナーのタン・タン氏、スコット・キャノン氏、エバンス・ハンキー氏もOpenAIに加わります。さらに、アイブ氏と長年協力してきたデザイナーのマーク・ニューソン氏も開発チームに参加しています。

アルトマン氏は「私たちには、コンピュータの使い方そのものを再発明するチャンスがある」と語っており、AppleがAI領域で出遅れている今、次世代の「iPhone的存在」を狙う動きとも見られています。

初の製品に関する詳細は2026年にも発表される見込みです。

Source: MacRumors

Photo: OpenAI/YouTube

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