音に対して人一倍のこだわりを持つサウンドエンジニア。特にレコーディングや編集など、音楽制作の現場を担うプロフェッショナルたちの耳は非常に厳しいものです。そんな彼らの中でも、世界的に著名な音楽制作スタジオのサウンドエンジニアと共同で音質調整を行った、こだわりの詰まったヘッドホンがSONY(ソニー)から登場しました。
ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップ“1000Xシリーズ”に、第6世代となる最新モデル「WH-1000XM6」(5万9400円)が加わりました。
“アーティストの意図した音をありのままに届ける”という思想のもと、専用設計のドライバーユニットと世界的エンジニアによる繊細なチューニングを融合させています。
専用ドライバーには、柔軟性のあるエッジと、軽量かつ高剛性のドームを組み合わせたカーボンファイバーコンポジット素材を振動板に採用。さらに、空気の流れを最適化するソニー独自の開口型ボイスコイルボビン構造により、音の再現性を高め、自然でクリアなサウンドを実現しています。
なお、音質チューニングには、世界的アーティストの作品に関わる4人のサウンドエンジニアが参加。Sterling Soundのランディ・メリルとクリス・ゲーリンジャー、Battery Studiosのマイク・ピアセンティーニ、Coast Masteringのマイケル・ロマノフスキが監修し、アーティストの意図する音の繊細な表現まで丁寧に再現しています。
立体音響にも対応し、“360 Upmix for Cinema”によって、映画や動画視聴時により臨場感のあるサウンド体験を実現。さらに、“360 Reality Audio”やヘッドトラッキング機能にも対応しており、音の広がりや定位感をリアルに再現します。
そのほか、ストリーミングなどの圧縮音源をハイレゾ相当の音質にアップスケーリングする“DSEE Extreme”、ワイヤレスでもハイレゾ再生が可能なBluetoothコーデック“LDAC”にも対応。さまざまな音源を、より高精細なサウンドで楽しむことができます。
ノイズキャンセリング機能も大幅に進化しています。従来の「QN1」と比べて7倍以上の処理能力を誇る、新開発の高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3」を搭載。左右に6つずつ、計12個のマイクを備えたマルチノイズセンサーテクノロジーにより、ノイズをより正確かつ強力に検知・低減します。
さらに、周囲の騒音環境や装着状況をリアルタイムで分析し、最適なノイズキャンセリングレベルに自動調整する「アダプティブNCオプティマイザー」も搭載。さまざまなシチュエーションで快適なリスニング環境を提供します。
アンビエントサウンド(外音取り込み)モードもさらに充実。人の声を明瞭に拾う「ボイスフォーカス」や、周囲の騒音環境に応じて外音取り込みレベルを自動調整する「自動外音取り込み」など、多彩な機能を搭載しています。
また、ユーザーの声を感知すると自動で外音取り込みモードに切り替わる「スピーク・トゥ・チャット機能」、タッチセンサーに触れている間だけ周囲の音を聞き取りやすくする「クイックアテンションモード」など、使用シーンに応じた柔軟な対応が可能です。
通話機能も充実しており、左右に配置された6つのマイクに加え、独自のAIビームフォーミング技術とAIノイズリダクション機能により、口元の音声にしっかりとフォーカス。風ノイズを抑える構造も備えているため、屋外でもクリアな音声で通話が可能です。さらに、マイクのオン/オフをヘッドホン本体のボタンで操作できるようになり、利便性も向上しています。
そのほか、マルチポイント接続や装着検出機能なども搭載。連続再生時間は最大約40時間(ノイズキャンセリング使用時は約30時間)で、クイック充電にも対応しています。USB PD充電を使用すれば、わずか3分の充電で約3時間の再生が可能。USBケーブル接続中の使用にも対応しており、バッテリー残量を気にせず使用できます。
もちろん、装着感にも抜かりはありません。安定性に優れたワイドヘッドバンドと、柔軟性のあるイヤーパッドを組み合わせることで、締め付け感を抑え、長時間の装着でも疲れにくい快適な使用感を実現しています。
また、ハウジング部は折りたたみ可能な構造になっており、持ち運びの際もコンパクトに収納できます。
カラーはブラックとプラチナシルバーの2色展開。現在予約受付中で、発売日は5月30日を予定しています。
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/678709/
- Source:&GP
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