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iPhone17シリーズの値上げ必死?インド製の出荷台数大幅増も中国製が大幅減

市場調査会社Omdia参加のCanalysが、2025年1月〜4月にインドと中国から米国向けに出荷されたiPhoneの製造台数と製造国別比率を報告しました。

関税問題を避けるためにインドで製造されて米国に出荷されたiPhoneの割合が大幅に増加するも、それだけで課題を解消するのは難しいとの見通しが伝えられています。

2025年1月〜4月の、インドと中国からの出荷台数

2025年4月にインドから米国向けに出荷されたiPhoneの台数は約300万台と、前年同期比で76%増加しました。

一方、中国から米国向けに出荷されたiPhoneの台数は90万台で、こちらは対象的に前年同期比で76%減少しています。

中国からの出荷台数減少によって相対的にインドの割合増加

Canalysの報告から、iPhoneの製造国別での割合は2025年2月までは中国がインドを上回っていましたが、3月に二国が並び、4月にインドが中国を逆転したことになります。

しかし、高関税を避けるためか3月に米国向けの出荷台数が大幅に増えた影響か、4月に中国から米国向けの出荷台数が大幅に減少していますので、製造規模でインドが中国を上回ったと安易に解釈することはできません。

iPhone17シリーズの値上げ必死?機会損失の懸念も

トランプ大統領はそもそも、iPhoneを米国で製造することを期待するとのメッセージをAppleに向けて発しています。

現在の状況が続けば、Appleは高い関税を前提に中国製iPhoneを米国でも販売しなければ、いずれ需要を満たせない時が訪れるでしょう。

今秋にiPhone17シリーズを発売すれば初期需要として多数の注文が入ることが想定されますが、高い関税を前提にすれば販売価格の値上げは避けられずインド製だけを販売することで高い関税を回避したとしても今度は需要を満たすだけの台数を確保できず、機会損失に陥る可能性があります。

日本でのiPhone17シリーズの販売価格はどうなる!?

しばらく値上げされていない米国でのiPhoneの販売価格に対し、日本での販売価格は円安を背景に値上がりを続けています。

しかし、為替レートは円高傾向を示していますので、iPhone17シリーズの販売価格に適用される為替レートが円高が今後も進むことを前提して設定されれば日本での販売価格はiPhone16シリーズと同額になることが期待できます。

2025年5月27日 午後10時30分時点

Source:CNBC via Patently Apple

Photo:Private Talky(@privatetalky)/X, 三菱UFJ銀行

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