<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
「仕事メインで、ついでに普段使いも旅もOKなバッグ」って、ありそうで意外とない。いかにもなビジネス用だったり、アウトドア寄りすぎて日常には浮いたり。絶妙なバランスのものを探して1億年経ちました。&GP編集部、アウトドア・動画担当のヤマケンです。
打ち合わせの時に、10年来のリュックを身につけていたら「なんか少年みたいだね。」と編集長。いやほんとにね! ということで頑張って探したMatador(マタドール)の「リフラクション パッカブルバックパック」(1万1000円)。見た目に惹かれて手に取ってみたら、仕事用としても、休日用としても無理なく使えて、見た目も使い勝手もちょうどよくて、想像以上にイケてました。自分にとっての定番になりそうな波動を感じています。
■見た目はコンパクト。でも、16インチPCまで収まる安心感
どうせ買うなら仕事でも遊びでも使えるザックが欲しい。そう思って探し始めた今回のバッグ選び。ノートPCや周辺機器、書類など一般的な仕事道具に加えて、一眼カメラを日常的に持ち運ぶ自分にとって、収納力とスマートさの両立は欠かせない条件です。10L程度では小さすぎるし、20L以上では大きすぎる!
そんなことを考えながらこのバッグを見てみると容量・16Lと控えめながら、16インチクラスのノートPCがピッタリ収まるのがまずポイント。加えて小物類やカメラなど、日々の仕事道具をきっちり収めることができます。
トップポケットには財布や名刺入れ、鍵などを収納しやすく、アクセスもスムーズ。ストレッチ性があるフロントの大判ポケットも何かと便利。暑い時季はボディミストや制汗シートなどの小物類、肌寒い時季には薄手のアウター、ハイキング時にはレインウエアなどを収納しています。
両サイドのボトルホルダーには、水筒と日傘をそれぞれ収納可能。メインの収納具合にもよりますが、前面ポケット同様、ストレッチする生地で太めのボトルもOKなのが嬉しい。
■シンプルだからこそ、自分の使い方で整えられる
このバッグ、物を入れていないと“ふにゃっ”とします。いわゆる自立するタイプではなく、形は中身次第。パッカブル仕様ゆえの柔らかさですが、使い方によっては十分メリット。
ビジネス向けのバッグには、細かく仕切られたタイプも多いですが、私にとってそれはかえって使いにくい。というのも、打ち合わせや撮影など、その日の仕事内容によって中身をごそっと別のバッグに入れ替えることも多い。だからこそ、バッグインバッグなどを使って手軽に自分のスタイルで整えられる“余白のある設計”は自由度が高く、むしろ使い勝手がいい。
実際、このバッグのメインコンパートメントの内部には、仕切りや小分けのポケットがありません。バッグの機能を利用して細かく整理したい人には向かないかもしれませんが、私にとってはこの潔さがむしろありがたかった。
■背負い心地と使用感のリアル
仕事でも移動でも、快適に背負えるかはザック選びの重要ポイント。
ショルダーストラップにはクッションは入っていませんが、幅広設計になっているため、見た目以上に背負い心地がラクです。薄くても食い込みにくく、肩まわりのストレスが軽減されているのを実感できます。
背面にクッションやパネルのような構造はありませんが、PCを収納するとちょうど背中にフィットしてくれます。バッグ本体の軽さも相まって、荷物の重さをそこまで感じさせないのが好印象です。
また、チェストストラップ(胸ベルト)付きのため、体にしっかり固定できるので、移動時にバッグが揺れにくいのもありがたいポイント。これは休日のちょっとしたハイキングや軽めのランにも活躍します。
気になるとすれば、暑い時季には背中がやや蒸れやすいこと。通気性重視のバックパネルがない分、長時間の移動では多少の蒸れは覚悟したほうがいいかもしれません。
■雨にもある程度対応。街でも浮かない“ちょうどいいギア感”
毎日の通勤や街歩きでも違和感なく持てて、突然の雨にもある程度対応してくれる、そんな視点も大事です。完全防水ではありませんが、止水ファスナーを採用しているので、突然の雨でも安心感があります。
外観もギア感が強すぎず、ミニマルでクセのないデザイン。「アウトドア系だけど街にも自然に馴染む」というバランス感覚が、まさにこのバッグの魅力です。
■パッカブルなのに“メイン”で使える
パッカブル仕様なのでトップポケットを裏返して本体を丸ごと収納。折りたたんだ状態ではおおよそ手のひら2つ分、重さはわずか225g。旅先や出張時に荷物が増えたときのサブバッグとして持っていけるサイズ感も魅力です。メインでもサブでも活躍してくれる、この柔軟さがありがたいんですよね。
* * *
ちなみにパッカブルなバッグって、正直そこまで期待していなかったんです。使い勝手がイマイチだったり、長時間背負うにはちょっと微妙だったり。“サブバッグ的なポジションにとどまるもの”という先入観がありました。だからなのか、これまでは気づけば無意識に選択肢から外していたんですよね。なので、今回は良い意味で裏切られました。
ちなみにマタドールは、アメリカ・コロラド州生まれのブランド。特にパッカブルギアの分野で知られていて、「軽くて・しっかり使えて・ちゃんとたためる」アイテムにめっぽう強い。
今回の「リフラクション パッカブルバックパック」も、その実力がしっかり詰まった1本でした。さすが、パッカブルのマタドール。納得の仕上がりです。
>> マタドール「リフラクション パッカブル バックパック」
<取材・文/山口健壱(&GP)>
山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回って&GP編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。いやー。少年みたいなバッグ、サイズ感がちょうどよかったんすよ…。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/682864/
- Source:&GP
- Author:&GP