近所へのちょっとした移動に便利な電動キックボードですが、荷台スペースや走行パワーの面では、荷物が多い買い物には不向きなモデルがほとんど。そんな課題を解決してくれるのが、電動小型モビリティを手がけるELEMOs(エレモーズ)から登場した、日本初の特定小型四輪カーゴモデル「エレカーゴ」(39万8000円)と「スーパーエレカーゴ」(45万8000円)です。
特定小型原付(特定小型原動機付自転車)に分類され、16歳以上であれば運転免許がなくても運転可能。車道と歩道のどちらも走行でき、大容量の荷台スペースと高出力モーターによる力強い走りで、買い物はもちろん、アウトドアや農作業など、さまざまなシーンで活躍します。
2つのモデルの違いはキャノピーの有無にあります。「スーパーエレカーゴ」には、フロントガラスと屋根が一体になったキャノピーを装備しており、風や雨を避けながら快適に走行できます。
まず注目したいのは、ガッシリとした大容量の積載スペース。前カゴは20L、後ろカゴは100Lまでの荷物を収納でき、耐荷重は320kgを確保しています。ゴルフバッグや農具など、重たい荷物を積んでも問題なく使え、荷物の運搬や配達シーンでもしっかり活躍します。
モーターは両後輪に搭載されており、片輪300W×2の構成で、特定小型原付の上限となる合計600Wの出力を発揮します。トルクを最適化することで、より力強い走行が可能となり、15〜20%の勾配を走破できるほか、瞬間的な急坂にも対応します。
バッテリーは30Ahの大容量で、1回の充電で約60kmの走行が可能。近所への買い物やお出かけ程度であれば、毎日充電する必要はありません。充電は家庭用コンセント(100V)で行え、所要時間はおよそ6〜8時間。バッテリーは取り外して充電することもできます。
その他の装備として、制動力に優れた前後輪のディスクブレーキや、安定した走行を支える11インチタイヤを採用。
さらに、段差の衝撃やロードノイズを軽減する前後サスペンションも備えています。もちろん、公道走行に必要なミラーや前照灯、方向指示器、警笛、尾灯といった保安部品も標準装備されています。
操作もシンプルで、電源ボタンをオンにしたら、小型のスマートタッチキーを液晶パネルにかざして始動。あとはプラス・マイナスボタンで走行モードを選び、アクセルをひねるだけで発進できます。
走行モードは3種類あり、動かない「ニュートラルモード」、最高時速6kmの「歩道モード」、最高時速20kmの「車道モード」から選択可能。液晶パネルには電池残量、スピードメーター、走行モードの3項目のみが表示されるシンプルな構成で、初めてでも直感的に操作できます。
また、バック機能も搭載しており、駐車時などにはバックでの移動も可能。停車時にはパーキングロックをかけることができ、安全性にも配慮されています。
シニアカーのように椅子に座る姿勢で乗れる特定小型四輪カーゴは、乗車時の負担が少なく、快適に使えるのが特長。免許を返納した高齢者の移動手段としても、今後の活躍が期待されます。
なお、運転免許は不要ですが、ナンバープレートの取得と自賠責保険への加入は必須。交通マナーとルールを守り、周囲に配慮した安全運転を心がけましょう!
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/682946/
- Source:&GP
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