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もっと手軽に生成AIを使ってみたい!ならばOPPOの4万円台新スマホがいいかも

OPPOが最新スマートフォン2機種を発表しました。売れ筋のミッドレンジの最新モデル「OPPO Reno13 A」と、ワンクラス上の「OPPO Reno14 5G」です。OPPO Reno13 Aは6月26日発売で、価格は4万8800円。オープンマーケットで発売されるほか、UQ mobile、楽天モバイル、ワイモバイルも取り扱います。OPPO Reno14 5Gは7月17日発売で、7万9800円と予告されています。

▲OPPO Reno13 Aは、日本で最も人気が高いReno Aシリーズの最新モデル

▲OPPO Reno13 Aのカラバリは3色。ポリカーボネート製だが、磨りガラスのような質感だった

▲OPPO Reno14は、中国で4月に発表されたばかりの最新モデル

▲カラバリは2色で、右のオパールホワイトは12層構造の加工によって、斬新なデザインが施されている

両モデルの最大の特徴は、クラウド型のAI機能「OPPO AI」を搭載していること。いまやスマホに欠かせない機能になりつつあるAIですが、文章を作成してくれたり、画像を作ってくれたりといった本格的な生成AIを利用できるのは比較的スペックが高い機種に限られます。しかし、OPPOは4万円台のミッドレンジモデルでも、先進的なAI機能を楽しめるとアピールしています。どんなことができるのか? 6月19日に開催された発表会で、いち早く試してきました。

 

■OPPO Reno13 AのAI機能をチェック!

両モデルには「AIツールボックス」という機能が搭載されていて、「AIライター」「AIサマリー」「AIスピーチ」「AI返信」という4つの機能を利用できます。筆者はOPPO Reno13 Aで試してみました。

「AIライター」はゼロから文章を作成してくれる機能。メモ程度の簡単な文章を入力するだけで、ビジネスにも使える整った文章を作成してくれて、さらに内容から判断し、加筆すべきことまで提案してくれるというもの。「ChatGPT」などでも利用できる機能ですが、OPPOのスマホでは、より簡単に作成でき、用途に合わせて文体を変えたりできるのも魅力。

▲「AIライター」は「メモ」から起動できる。どんなことを描きたいかをざっくりと書くだけでOK!

▲ほんの数秒で文章が生成される

▲文章のトーンも変えられる

「AIサマリー」は、さまざまな文章を要約する機能。ブラウザに表示したWebページも要約できます。その際、画面端にサイドメニューを表示させて、そこから「AIサマリー」を選択するだけ。

▲読みたいWeb記事を表示させて、サイドメニューから「AIサマリー」を選択

▲要約され、箇条書きで表示された。素早く内容を把握したいときに役立ちそうだ

▲「ドキュメント」に保存した文章も要約できる

▲言語を指定して翻訳することも

▲主要な言語に対応している

なお、プリインされている「レコーダー」アプリでは「AI録音サマリー」という機能が利用できます。リアルタイムの文字起こしには対応していませんが、保存後に文字起こしと要約が利用できます。

「AIスピーチ」は文章を読み上げてくれる機能。例えば、Webの記事を読みたいが、ほかの作業もしていて、スマホの画面を見られないといった場合に重宝しそうです。速度を調整することもでき、外国語の学習にも役立つかも。

▲「AIスピーチ」もサイドメニューから起動可能。音声や読み上げ速度は変更可能

「AI返信」は発表会では試せませんでしたが、返信メッセージの文章を提案してくれるというもの。複数の文案が表示され、それから選択でき、さらにカスタマイズもできるという趣向です。

 

■画像生成や編集機能も簡単で楽しい

ユニークな画像生成を楽しめる「AI Studio」も搭載。人物写真をアレンジできる「AIポートレート」、写真をアニメ風や絵画調に変えたりできる「AIリイメージ」、そして静止画を短い動画に変える「AIモーション」を利用可能。

▲両モデルにプリインストールされている「AI Studio」

「AIポートレート」を試してみましたが、生成にかかった時間は1分程度。見栄えよく仕上がるので、プロフィールアイコンの作成に役立ちそう。人だけでなく犬や猫の画像でも楽しめるそうです。

▲「AIポートレート」は多彩なテンプレートから選択し、自撮りした写真などを変換できる

▲生成の待ち時間がそんなに長くないので、遊ぶ感覚で楽しめそうだ

OPPO独自の画像管理アプリ「ギャラリー」にも、AIを用いた画像編集機能が用意されています。「AI消しゴム」「AI反射除去」「AI鮮明度強化」「AIぼけ除去」を利用でき、被写体を切り抜いて他の画像に合成する「AIクリッピング」も楽しめます。なお、これらの機能は、OPPOのスマホで撮った画像だけでなく、ほかのスマホやデジカメで撮って「ギャラリー」に移した画像でも使えます。

▲「AI消しゴム 2.0」は消したいものの抽出が的確

▲消した部分にナチュラルな背景が生成された

▲「AI反射除去」を試してみた

▲本来の写真の雰囲気を変えずに、反射が弱められた

これらの機能の多くは、Android標準の「フォト」アプリでも利用できます。なので、どちらを使うべきかは悩ましいところですが、筆者としては、OPPOの「ギャラリー」のほうが操作がシンプルに感じました。発表会のわずかな時間で使いこなせたわけですから。特に「AI消しゴム」は「2.0」にバージョンアップしたとあって、非常にきれいに消されて、自然に見えるように生成されました。

 

■OPPO Reno14のAI機能をチェック!

OPPO Reno14では、OPPO Reno13 Aで使えるAI機能はすべて利用可能。さらに、写真の理想的な構図が提案される「AI再構成」、グループ写真を撮って誰かが目をつぶっていたりしたときに、過去に撮影した写真などからベストな表情に変換される「AIパーフェクトショット」といった機能も利用可能。また、AIを用いた翻訳機能を搭載し、リアルタイム翻訳を利用できます。

▲「AIパーフェクトショット」のイメージ

▲高性能な「翻訳」アプリもプリインストールされており、海外渡航時などに役立ちそうだ

なお、両モデルはグーグルの「Gemini」「かこって検索」「編集マジック」などのAI機能にも対応しています。ただ「Gemini」が利用できるだけでなく、OPPO純正の「メモ」「カレンダー」「時計」といったアプリとも連携できるように準備が進められているとのこと。

 

■Reno14はおサイフ非対応なので要注意!

両モデルは「AIに興味はあるが、使ったことがない」「なんとなく難しそう」と思っている人には、第一歩として良い選択になりそう。利用できるAI機能の差はさほど大きくないので、どちらを選ぶべきかを迷う人もいるでしょう。そこで、両モデルの主要スペックをまとめてみました。

▼OPPO Reno13 A
ディスプレイ:約6.7インチ(2400×1080)
アウトカメラ:広角(約5000万画素)+超広角(約800万画素)+マクロ(約200万画素)
インカメラ:約3200万画素
CPU:Snapdragon 6 Gen 1(最大2.2GHz)
RAM/ROM:8GB/128GB
バッテリー容量:5800mAh
防水/防塵:IPX8・X9/IP6X
おサイフケータイ:対応
eSIM:対応

▼OPPO Reno14 5G
ディスプレイ:約6.6インチ(2760×1256)
アウトカメラ:広角(約5000万画素)+望遠(約5000万画素)+超広角(約800万画素)
インカメラ:約5000万画素
CPU:MediaTek Dimensity 8350(最大3.35GHz)
RAM/ROM:12GB/256GB
バッテリー容量:6000mAh
防水/防塵:IPX8・X9/IP6X
おサイフケータイ:非対応
eSIM:対応

例えば、現在OPPOのミッドレンジやエントリーモデルを使っていて、もっとスマホを活用したい! と思っているのであれば、基本性能が高く、カメラのスペックも高いOPPO Reno14 5Gがおすすめ。ですが、おサイフケータイには対応していないので注意が必要。おサイフケータイが必須の人や、コスパを最重視するのであればOPPO Reno13 Aを選ぶのが賢明です。

>> OPPO

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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