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【雑草処理】しゃがまず削れる「雑草ブラシ」と思いきや、これは除草界のダークホースかもしれん「雑草ブラシ オバケ」

庭の除草に悩む人なら、SNSやホムセンで見たことがあるかもしれない富田刃物の「仁作 雑草ブラシ」。コンクリのすき間やブロック沿いの雑草処理にかなり頼れる存在ですが、でも、使っていてふと思うんです、「これ、立って使えたらもっと楽なのに」って。しゃがんで作業は疲れるんじゃ!

▲木柄なのが個人的に好み。職人感みたいなのが感じられる気がする

そんなことを思いながらホムセンをフラフラしていて見つけたのが、その名も「#2525 雑草ブラシオバケR」(実勢価格:4500円前後)。柄が長〜くなった、まさに理想の「除草ブラシ」。やっぱり長柄のニーズが多かったんでしょうか、名前で分かる通り「雑草ブラシ」と同じ、富田刃物の商品です。果たして除草作業の“しゃがみ疲れ問題”を見事に解決してくれるのか。

▲コンクリのキワの処理強い「仁作 雑草ブラシ」。立って使えたらもっと嬉しいのになぁ

結論から言えば、予想は外れてしゃがまずに使える道具ではありませんし、「除草ブラシ」とは違った使い勝手だけど、広い範囲の雑草処理をザクザクとテンポよく遂行できるのが魅力。「三角ホー」や「削るくんシェーバー」など、他の除草道具と甲乙つけがたいけど、押して削る手軽さと確かな除草力で、私の除草1軍道具に採用です。

■“雑草ブラシ”と似て非なる使い心地

柄の長さは約90cm。身長170cm程度の人が持つと、ちょうど身長と同じくらい。この長さが作業にラクさに繋がります。

使い方は、柄の重みと体重を生かして、前方に押しながら削るスタイル。地面に対して少し角度をつけ、ギザギザの波刃を草にぐいっと押し込むように動かすと、雑草がザクザクと削れていきます。漫然と動かすのではなく、緩急をつけるのがポイント。

▲緩急つけて“ザクッ!”といくのが◎

柔らかい地面でも固い地面でもザクザクいけますが、地表がやや荒れやすいので、ひと目によく付く場所の除草は気をつけると良さそう。また、少しかがむ体勢で作業するため、腰への負担はやや感じます。

前述の通り「雑草ブラシ」との構造はよく似ていても、使い心地はまったく別物。あちらは手首のスナップを効かせて引いて使うのが基本ですが、「オバケ」は柄が長く重さもあるため、この引く動作だと少し扱いづらさを感じます。

とはいえ、ブロックやコンクリート沿いの狭い場所などでも雑草はそこそこ削れます。ただ、雑草ブラシよりもブレードが幅広いので、ピンポイントに削るためにはちょっとしたコツが必要。

* * *

▲除草前(左)/除草後(右)。短い時間でザクザク進む

押して削るという使い方で、広い範囲の除草が効率よく進められるのが最大の魅力です。「雑草ブラシ」の立って使えるバージョンを想定していましたが、これはこれでなかなかどうして。

細かく仕上げたいときは「雑草ブラシ」、広い面を立ったままラクに処理したいときは「オバケ」。そんな使い分けで、庭仕事の効率はグッと変わりそう。夏本番に向けて、今年の“草対策セット”に加えておきたい1本です。

 

ちなみに、今回紹介した、“押して削るスタイル”は、最初は「自分だけの発見かも!」なんて思っていました。というのも、見た目から「雑草ブラシ」と同じ使い方なのかと思って試してみたら、思ったよりも使いにくくてどうしようかなと。なんか良い方法ないかなぁと色々試してたどりついた方法だったんですよね。途中までドヤ顔で記事を書いていましたが、説明書を見てみたら、どうやらこれが正しい使い方だったようです。慌てて書き直したのは内緒です。

▼実際の使い勝手は動画でチェック

 

>> 富田刃物「#2525 雑草ブラシオバケR」

 

<取材・文/山口健壱(&GP)>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回って&GP編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。ボサボサの庭はまずいので今年も楽にガシガシ使える除草アイテムを試してみる所存。

 

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