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折りたたみiPhone向けディスプレイの製造開始〜発売までの開発/量産時期を確認

2026年下半期(7月〜12月)に発売されるのが確実視されている折りたたみiPhoneについて、最も重要な部品となる折りたたみOLEDディスプレイの試作がついにSamsung Displayにより開始されるようです。

今後の開発計画とその内容、予定時期を確認します。

2025年中にプロトタイプテストを完了見込み

折りたたみiPhone向けOLEDディスプレイの試作が先週開始、これは開発計画の中でP1(プロトタイプ1)に該当します。

今後、P2、P3に進みますが、各過程は一般的に2カ月を要します。

開発工程予定時期
P12025年7月上旬〜
P22025年9月上旬〜
P32025年11月上旬〜

プロトタイプ工程は2025年末まで続き、その中で組み立てを受託するサプライヤーが製造上の課題がないか、基本設計を維持したままで想定する生産台数を実現可能かが検証されます。

なお、この検証作業はFoxconnが受託したと考えられています。

年明けから各種検証試験に移行する開発計画

年明けの2026年に突入すると、折りたたみiPhoneの開発は技術検証試験(Engineering Validation Test:EVT)、設計検証試験(Design Validation Test:DVT)、へと移行します。

EVTでは、折りたたみiPhoneが設計通りに機能、動作するかの検証が行われます。特にストレートタイプのiPhoneとは異なり、折りたたみ部の基幹部品であるヒンジの動作や耐久性は入念に検証されるでしょう。折りたたみiPhoneの生体認証機構がTouch ID内蔵電源ボタンだとすれば、その検証もここでしっかりと行われるはずです。

DVTでは量産を想定した金型を用いた部品試作を行いそれを使った検証が行われますので、開発段階では最も重要な工程かもしれません。ここで、内部フレームや筐体の仕様を最終確定することになります。自ずと、ロジックボードやバッテリー、カメラモジュールなどの配置も最終決定されるでしょう。

DVTが完了すればいよいよ量産に向けた最終調整ともいえる生産検証試験(Product Validation Test:PVT)が行われますが、仕様の変更の必要性が発見される可能性は低く、この段階に移行した段階でサプライヤー筋から折りたたみiPhoneの最終仕様に関する情報が漏れ聞こえてくるようになるでしょう。

量産開始とともにデザインガイドラインが開示されずはず

量産(Mass Production:MP)が始まればアクセサリメーカー向けにデザインガイドラインが秘密保持契約を結んで開示されると予想されますので、折りたたみiPhoneのものとするCADデータやモックアップ、アクセサリの画像などが報告されるはずです。

*製品開発の各工程には、更に細分化された工程も含まれます。

Photo:Apple Hub/Facebook

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